グレーテッド洗車倶楽部21 お勧めコート剤・ワックス メンテナンス用品 部活動報告(使用実績) 部室(掲示板) 日誌(管理人愛車日誌) 関連ホームページへ 風の館(正武の音楽談義)へ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  よっしーの

 ウィンドウコーティング研究室第1弾

第2弾
第3弾(HRC-Zr)


このHPを見ていて、ひとつ不満に思っている事がありました。
それはウインドーコーティングに関してあまり取り上げられていないことです。
それならば私が、ということでわずか数種類ではありますが自分自身で使用したものをインプレしてみることにしました。
車はスバルレガシィツーリングワゴン(BH5、現行型ですね)1号&2号。
コーティング前にはすべてキイロビン等で下地処理してから施工しています。




 ☆ドクターレインSPEEDフッ素(ミツバ)

私が初めて使用したものです。シリコン系よりフッ素系が耐久性に優れているということは知っていたので、その中でも「45km/hで水玉踊る」と大きくアピールしているコイツをチョイスしました。耐久性も大切ですが市街地走行でも水玉が飛んでくれなきゃありがたみがないからです。
ちなみに耐久性は7ヵ月とあります。
さて施工です。塗り込み易さはまあ普通です。タテタテ、ヨコヨコ、タテタテとまんべんなく塗り込み、乾いたら使い捨てクロスで拭き取りです。
ハッキリいって他の商品と比較しても拭き取りが重いです。かなりの力で何度もやらないと綺麗に仕上がりません。はぁー疲れた。それでは雨を待ちましょう。
雨・・・車を走らせてみると、30km/h、40km/h、50km/h、おおっ、するするする〜と水玉が目の前を駈け上がっていく。
45km/hはきびしいとしても50km/hぐらいから飛び始めるじゃないか。
ノーワイパーでもOK、となると60km/h以上というところですがこれは車のウインドーの傾斜角度によってもかなり変わってくるのでまぁ満足のいく結果といえると思います。
ワイパーのビビリはどうか?ノーマル(コーティング用ワイパーではない、普通のワイパーですね)でもほとんどビビリません。右から左にターンする時に少しキュッという音がするくらいです。雨天走行時にはほとんど気になりません。
それでは耐久性のほうは?これは車の保管状況やワイパーの使用頻度とかでかなり差が出てくるところでしょう。ちなみに私は青空駐車で、ワイパーは低速走行時等に間欠で動かす程度です。普段のメンテは洗車以外は汚れたときの水拭きのみで、コーティング済みならクリーナー類も必要ないでしょう。
このような条件下で4ヵ月もちました。これは普通の雨量時に100km/hでノーワイパーで安全に走れるかを一応の基準として考えてください。
もちろん施工後から少しずつ性能は低下していき、5ヵ月を過ぎた頃にはバババッ、バババッとワイパーがビビルようになりました。とっくに高速でもワイパーなしでは走れなくなっています。ご臨終です。
またコーティング剤としての保護性能についても満足のいくものでした。
ガラスはうろこ状のしみが非常に付きやすく落とすのも大変ですが施工後はまったくといっていいほどしみになりません。虫の死骸や鳥の糞も水拭きだけで綺麗に落ちます。ボディ用コーティングみたいな艶は出ませんが。



 
☆超ガラコ(ソフト99)&シリコンゴムワイパー(PIAA)

次に自動車評論家の国沢光宏氏が「プロも納得の性能」とPIAAコーティング用ワイパーと共に奨めていたコイツを使ってみることにしました。
耐久性は12ヵ月。水弾きは・・・パッケージの表側には何も表記されてません。
裏側をよく見ると「45km/h〜60km/hから」と小さく書かれています。
どうやらウリは水弾きより耐久性のようです。が、値段も高いし(他の2倍以上)プロも納得の性能なら実は結構凄かったりして・・・と期待が膨らみます。
ちなみにこれもフッ素系です。
塗り込み易さは普通、ドクターレインとの差は特にありません。
拭き取りは結構ラクです。ただ重ね塗り後はかなり拭き取りにくくなってドクターレインと大差なくなってしまいました。
あ、私はタテヨコタテと塗ったら拭き取ってもう一度同じ事を繰り返しますが、ていねいにやれば一回で充分です。
分かっていながらつい重ね塗りしてしまうのは洗車部員の悲しい性か・・・
さて、待望の雨の中走り始めてみると・・・これがまた飛ばないじゃないですか。
60km/hぐらいでようやく水玉がズズズッ(するするする〜ではない)と動き始めます。なにしろうちの近所じゃ国道でも制限速度50km/h。
概ね60km/hぐらいで流れてますが、雨の日は50km/hがいいとこです。
これではあんまりありがたくありません。高速道路ではドクターレインとの差はほとんどないですが、プロはいったい何に納得したのか・・・
ワイパーのビビリに関してはドクターレインとほぼ同等。これは合格です。
さらに、前述のPIAAシリコンゴムワイパーに交換してみると(ゴムだけね)これがまたほとんど無音。いやワイパーが水を掻く音はするんですよ。
でもターンする時のキュッという音はしないし、気にならないレベルとかじゃなくワイパーゴムがガラスを擦る音はほとんど聞こえません。
それにコーティングが10倍長持ち(当社比)するらしいじゃないですか。
おそるべしPIAAワイパー!この組合せならプロも納得するハズだっ!
ちなみにノーマルワイパーにミツバのワイパースムーサーを塗ってみたこともありますがいまいちでした。摩擦抵抗は軽減されるみたいですが(ワイパー交換ほどではない)均等に塗ることが難しく、ワイパーの拭きムラが気になります。
超ガラコ&PIAAワイパーの耐久性ですが7ヵ月目までは確認しています。
というのは愛車レガシィが一時停止無視の車に右リアホイール周りに突っ込まれあえなく買い替えとなったからです。しかしその時点の様子から推察する分にはこの組合せならホントに12ヵ月もつかも・・・と思わせるものでした。
なんというか施工直後は、ドクターレイン施工2ヵ月後という感じでちょっと期待外れなんですが、そこからロクに衰えないというか性能劣化のスピードがとても緩やかなんですね。PIAAワイパーのアシストも大ですが。
しかしコーティングが10倍長持ちというのはあんまりでしょう。せいぜいコーティング剤の能書きどうりまでもたせられるかどうかといったところです。
この液剤の保護性能についてもドクターレイン同様とても満足のいくものでした。

 ◎まとめ
というわけでドクターレインSPEEDフッ素と超ガラコを比較すればはっ水性能重視の方にはドクターレイン、耐久性重視の方には超ガラコということになろうかと思いますが、もし私がもう一度使うとすればドクターレインを選びます。何故か?超ガラコは一般道では常にワイパーを作動させていないと安全に走れないからです。それでは使う意味の3分の1はないと思うのですが・・・逆にノーワイパーは高速だけでいいというのであれば超ガラコの耐久性が魅力です。ノーマルワイパーでの比較ならドクターレインの倍近くというところでしょうか(多分)。はっ水性能と耐久性以外の性能はほぼ互角です。となればやはり超ガラコの価格を考えれば(ちなみに私の購入価格はドクターレイン1280円、超ガラコ2880円でした)お薦めはドクターレインかな・・・と思います。

 ◇次回の予告
次回は「840POWER(CCI)」と「SUPER RAIN・XGT FUSSO ハイブリッド(錦之堂)」。現在、耐久性の検証中です。
投稿の予定としては3〜4ヵ月後くらいかな・・・
2001/11/23

文頭へ



 第2弾

皆さん、こんにちわ。前回予告した第2弾です。

去年の4月にレガシィ2号が納車されました。とりあえず新車だし、ウインドーコートは追々様子を見ながらでいいかなと思っていたのですが、納車された車のウインドーにはすでにうっすらとイオンデポジットが・・・。1号もそうでしたけどスバル車のガラスってなんでこんなにシミができやすいんだ!街で見かけるスバル車もたいていデポってます。
車自体は最高なんだから、こういう細かいところにも気を遣って欲しいぞ。
・・・ということでレガシィに乗る限りウインドーコーティングとは縁が切れないのでした。



・ハイドロテクト・ウインドーコート(TOTO)

これは1号に施工していましたので本来なら前回でレポートしておくべきでしたがハイドロテクトをやったこと自体すっかり忘れてました(^^)。
皆さんご存知のように、水を弾く代わりに馴染ませてベターっとした水膜にすることで良好な視界が得られるというものです。
私の場合、バックじゃないと駐車場から出にくいので雨の日の後方確認がし易くなるかなと思ったのと、最先端科学の香りに惹かれて(笑)の購入です。
ちなみにこれ、フロントウインドーには使えません。理由は「摩擦に弱い」から。
ワイパーの使用に耐えられないんですね。サイドウインドーも「できるだけ上げ下げしない」よう書いてあります。そんなこと無理なのでリアクォーターウインドーとリアゲートウインドーに施工です。耐久性は約3ヶ月とあります。

汚れを落としたらまずは付属のスポンジとガラスクリーナーで下地処理です。
このスポンジ、手のひらにすっぽり入る大きさといい背板部分との厚みのバランスといいとっても使いやすくてお気に入りです。その後も後生大事に愛用しています。
クリーナーはマイルドなガラス用コンパウンドという感じで、弾く部分がなくなるまで
磨き込んだら乾燥後ティッシュでよく拭き取って下地処理終了です。

次に親水剤を染み込ませてあるウエットティッシュみたいなシートを台座にセットしてウインドーに塗っていくのですが、(洗車な人々にとっての)最大の難関はズバリここです。
何故か?隙間ができないよう端と端が少し重なるようにするわけですが、塗ったそばから乾いていくため超高速塗布しないと重なった部分が線を引いたようになっちゃいます。
拘らない人には気にならない(多分)程度ですが、私としてはとても気になります。
しかも一発勝負で上から下への一方通行で塗っていかなければならないので(一度塗ったところは手を触れられない、つまり修正できない)完璧な仕上がりを求めるのなら
難易度Aです。超高速一発施工をムラなく隙間なくキメる。私にはできません。
逆に、そこそこでエエじゃないかという人には簡単です。塗るだけで終わりですから。
1分もかかりません。ハイドロテクトなので拭き取りもなしです。

さて、効果のほどはというと、雨の日に駐車場に並んでる愛車を見て笑っちゃいました。
たいていの車が多かれ少なかれ弾いたり滲んだりして中が見えにくくなってるのに対してベターっとした水膜が見事に形成された1号は車内が丸見えです!これは凄い・・・
もちろん車内からの視界も良好です。大雨や霧雨のとき見にくいという意見もありますが、そういう条件下では何やってても見にくいのであまり気になりませんでした。
ただ、レガシィワゴンは走行中もリアゲートウインドーにあまり風が当たらないのでまだよかったのですが、リアウインドーが寝ている車とかだと走行中は波立ったように
なって見にくいかも・・・あと、雨上がり後の汚れの付着も少なくなりました。

耐久性のほうも私の場合、能書き通り3ヶ月持ちました。ただこれには条件があります。
まずガソリンスタンドで給油する度に「ウインドーは拭かないで」と言わないといけません。
これは私のような(ん?)気の小さい人間には結構なストレスです。でも、これを怠ってタオルでゴシゴシやられると、あっというまにハイドロテクトの寿命が縮まるそうです。
洗車の時も優しく撫でるように、拭き取りも吸わせるように、強く擦らないようにします。

まとめとしては、効果はバッチリですがネガティブなことも多く(特に施工時にできた筋ムラがなかなか消えてくれないのと、ガソリンスタンドに行くのが億劫になること)、一度やったっきりで終わってしまいました。



・イオンデポジット除去剤(PCS)

前述のように2号は納車時からイオンデポジットがあり、フロントガラスはウインドーコーティングの下地処理も兼ねて「プロ用・ガラスのウォータースポット除去剤」(AUG)で早々に磨いたので、さほど苦労することもなくキレイになりました。
が、そこで安心してしまい(他はそのうちやろう)と思いつつ半年。デポにデポが重なりかなりヒドイ状態に・・・。AUGの除去剤で磨いてみるも、あまりの重労働に嫌気が差してしまいました。もっと早くやっとけば良かった・・・などと後悔しても後の祭りです。
 ということでPCSのイオンデポジット除去剤を購入することに。
「イオンデポジットのカルシウムやケイ素を無機酸塩・キレート酸で化学分解する」と
あります。「業界初の商品です!」とも。なんだか凄そうです。

早速、使ってみましょう。なにしろ初めての薬剤で勝手が分からないので、スポンジにほんの数滴たらしてウインドーを軽くスリスリ・・・落ちない。いや、よく見ると部分的に結構綺麗になってるところがあります。液が多めに付いた部分のようです。
こんどはスポンジを使い捨てクロスに変え、液剤を多めに含ませてゴシゴシゴシ・・・だんだんしみが無くなっていきます。が、さすがに半年分のデポ、かなりしつこいです。
液剤をクロスに補充して常にガラス面が濡れた状態をキープしつつさらにゴシゴシ。
タテヨコタテで7回ほどやったでしょうか。あんなにデポだらけだったウインドーが見事に綺麗になりました。よーく見るとうっすら痕跡らしきものが分かる部分があるもののこれだけ落ちてくれれば満足です。いやーこれはイイ。かなりの労力が必要ですが磨いて落とすのに比べれば全然楽です。油膜も同時に落ちたみたい。

乾かさないほうがいいらしいのですぐさま水拭きへ。あらかた拭き取れたところで更にPCSガラスクリーナーで拭きあげました。もちろん洗い流すのがベストなのはいうまでもありません。が、きちんとやれば拭き取りでも特に問題ないようです。
ウインドーコーティングしない場合はここで終了です。

私の場合、ここで終わったらまたデポにやられるのはミエミエなので、サイドとリアにもコーティングします。使用するのは第1弾で取り上げたドクターレインSPEEDフッ素。
超ガラコとどっちにするか悩みましたが、ワイパーで擦られることがない分長持ちするだろうという予測のもと、撥水力重視で選びました。
このまま塗っても問題なさげでしたが念のためキイロビンで軽く磨いてから施工です。
フロントはともかく、サイドやリアを撥水処理するのってどうなのかなと思ってましたがあにはからんや、非常に良好です。サイドなど40km/hも出せば弾けるように水滴が飛んでいきます。リアも停止状態ではハイドロテクトのほうが視界良好ですが走行中にバックミラーで見る分にはこっちが見やすいかもしれません。

まとめとしては、フロントガラスや傷の入ったガラスには使用しないほうが無難とか、使用後はよく落とすとか、注意を要することも結構ありますし、ちょちょいのちょいと落ちるわけではないですが、磨き落とすのに比べればはるかに楽に綺麗になるのでイオンデポジットで困っている人にはお勧めかと思います。
ボディにも使えるとのことですが、私はウインドーにしか使用していませんのでそちらの効能のほうはちょっとよく分かりません。ごめんなさい。




・840POWER(CCI)

ようやく本題のウインドーコーティング剤が登場です。しかし!最初におことわりしておかなければなりません。これに関しては中途半端な報告になってしまうことを・・・

2号が納車の頃、カー用品店を覘いたら新しい撥水剤が出てるじゃないですか!
その名も840POWER。シリコーン系比8倍の超耐久(最大16ヶ月の持続力)に40km/hで水玉が飛ぶから840。しかも新開発素材「ALS系撥水剤」配合!成分表示には「有機シラン」という聞きなれない物質名が・・・。
さらにこれは被膜が電気性を帯びないため水流れ性が抜群、とあり、これらのアドバンテージがグラフや図を駆使してアピールされまくっています。
う〜む、これはもしかしたら理想のコーティング剤かもしれない・・・
買わずにはいられませんでした(^^)。
と、いうことで施工です。これ、ワイダースリット方式(特許出願中)という長方形の中央にスリットを切ってある塗布部がなかなかの優れもので隅まで素早く塗れます。
全体が乾燥したら拭き取りますが、白い粉みたいなのでクロスが結構ネットリしてこれが有機シランか?などと感心しつつも施工終了。割と楽なほうかな?

数日後に雨・・・。ワイパー作動。ノーマルでもビビリなし、OK。走ってみると50km/hぐらいから水玉が飛んでいきます。パッケージにあった水流れ性が抜群というのは、雨中に停めてても水滴が流れ落ちてしまいガラス上にはあまり残らないという意味だと思うんですけど、うーん、言われてみればそうかな?って程度ですね。
総じて「ドクターレイン SPEEDフッ素」や後述する「スーパーレインX GTハイブリッド」と性能的にはほぼ同等かな。パッケージの説明書きほどじゃないけどかなりいいです。
これで能書きの半分の8ヶ月持ってくれれば愛用品にしようかと思ったのですが・・・

施工から2週間後ぐらいでしょうか。戯れに普段はホイール洗いに使っているシンプルグリーンで洗車したところ、量り間違えてかなり濃かったみたいでシミになってしまいました。それも840POWERを施工したフロントウィンドーだけが・・・。
これって撥水剤としては良くてもコーティング剤としては難アリなのでは?
そう思って1ヶ月たらずで落としてしまいました。

しかしその後、840POWERを使用していらっしゃるある部員さんから「それは施工時の温度が低かったために定着してなかったのではないか」という指摘がありました。その方がメーカーに施工法を問い合わせたところ「ヒーターでガラスを暖めてから施工してください」と言われたそうです。
実際そのとおりやったら問題ないとのこと。私の施工はゴールデンウィーク直前。
九州在住ですし気温も20度はあったと思うんですがまだ足りなかったんでしょうか?

シンプルグリーンが強過ぎたのかもしれませんし、温度不足だったかもしれないのでこの製品に関してはこの程度でカンベンしてください。
ただ性能的にあまり違わないなら(耐久性は不明ですが)洗剤や温度に気を遣わなくても良好な結果が得られる他の製品のほうがいいかなとは思います。




・スーパーレインX GTハイブリッド(錦之堂)

これはもうウインドーコーティング剤の定番でしょう。あまりに定番過ぎて後回しにしてましたが、ある雑誌のテストで20km/hから水玉が飛んで云々と書かれてたのを見て、こりゃホントなら凄いぞ!と思って購入しました。パッケージには40km/hから雨弾き、6ヶ月の超耐久とあります。ちなみにこの製品ではフッ素とシリコンのハイブリッドと明示してありますが、市販品はフッ素系と謳ってある物でも実はシリコンであるという話を耳にします。本当のところは分かりませんが、一応シリコン系は塗布後に濡れ拭き、フッ素系は乾拭きという違いがあるようです。

施工に関して他の製品と違ったところは特にありません。下地処理後、塗り込んだら乾いたクロスで拭き上げるだけです。

性能の方はというと、さすがに20km/hでは飛びません。50km/hぐらいからです。
ドクターレインや840POWERと変わりません。雑誌のテストの20km/hというのは何だったんでしょうか。それにドクターレインは公称45km/hなのに840POWERとレインXは公称40km/hと差が大きいのがちょっとマイナスポイントかな。

とはいえ撥水性能はトップクラスだしワイパーのビビリもないしコーティング性能も満足だし、不満らしい不満は何もありません。
さらに!耐久性に関しても私の場合、約5ヶ月持ちました。これはほぼ能書きに近い数字です。ただこれは使用状況(ワイパーやウォッシャー液の使用頻度、雨天走行時間の多少など)で変わるでしょうから、参考程度に考えておいてください。

さすがに定番だけあってすべてのポイントで高得点というか、何を買おうかと迷ったらこれを選んでおけばまず間違いはないという安心感があるといえるでしょう。




・PCSフッ素ガラスコート、PCSセリュウム(プロテクト)

昨年の暮れに発売されてスグ買っておいたのですが、レインXが予想以上に長持ちしたため先日になってようやく施工できました。
研磨剤入りということで汚れを落としながらフッ素コートを同時にできる、とありますが少なくとも一発目の施工時にはきちんと下地処理してからの方がいいと思います。
再施工時には前の被膜を落として塗り直さなくても、劣化層や汚れを落としながらコートできるので下地処理の手間が省けるのではないかなと期待してます。
市販品って研磨剤入ってるんでしょうかね?840POWERには入ってるそうですが他の物に関しては不明です。

レインXから塗り替える際に、これまたプロテクトさんから買っておいたセリュウムを初めて使用しましたが、これがまた強力です。私は前の被膜を全部落としてから塗り直すのですが、キイロビン等ではなかなか落ちてくれなくて結構大変なんです。
今回もかなりの手間を覚悟して臨んだんですが、あっさり終わってしまいました。
キイロビンだと10回擦る必要があるとすればセリュウムなら4〜5回で済む感じです。
キイロビンや他のガラス研磨剤にもセリュウムは含まれているようですが、これは多分含有量が非常に高いのではないでしょうか。(もしかしたらセリュウムそのもの?)
被膜が落ちたら水を弾かなくなるので簡単に分かります。セリュウム、お勧めです。

さて、フッ素ガラスコートの施工に取り掛かります。付属の塗りこみ道具のフェルト部分に液剤を付けて磨くように塗るんですが多めに染み込ませないと掠れたようになってやりにくいです。あと、これ耐久性があまり良くなくて使用後に洗剤付けて洗ったらフェルト部分が剥がれてきました。改良して欲しいところです。

くるくる円を描くように塗り込むと説明されてますが、私はやり慣れてるタテヨコタテで施工しました。全体が白く乾燥したら乾いたクロスで拭き上げますが楽チンです。
プロテクトの薬剤は作業性がとても良いものが多いのが美点ですね(^^)。

数日経ってから雨が降りました。撥水角度は約80度と低くイオンデポジット付着をフッ素で防止します、と説明されてますが80度の意味がよく分かりませんでしたので水滴を観察してみると、ちょっと潰れた水玉になっています。デポ防止のためにあえてそうしてあるのでしょうが他の撥水剤がいかにも飛びそうな真ん丸い水玉になるのにこれじゃあんまり飛ばないんじゃないか?そういえば何km/hぐらいから飛ぶとかそういう説明は全くなかったな・・・という不安に駆られつつイグニッションON。

アクセルを開いていくと・・・おお!50km/hを超えた辺りから結構飛ぶじゃないか!
ドクターレインやレインXと比べると飛び始める速度が2〜3km/h遅いかな?という気はしますが実用上はほとんど差がないといっていいと思います。いやーヨカッタ(^^)。
ワイパーのビビリもありません。イオンデポジットに関しては・・・うーん、どうでしょう。
いや、この製品のコート能力は優秀と思います。が、これまで使用した他の撥水剤でも洗う、もしくは水拭きすれば簡単に落ちたので・・・。雨上がり後の汚れの残り具合も大差ないように思います。耐久性はもちろんまだ分かりません。

研磨剤入りということも含めて作業性に優れた良い製品です。性能的にもドクターレインやレインXとほぼ横並びで、私の知る限りではトップクラスです。ただ、正直に心の内を包み隠さず申し上げれば、カー用品店で安売りしている商品に対して決定的なアドバンテージを持ったものであって欲しかったです。作業性の良さにPCSらしさが見えるものの、性能的には前述の一般市販品との差が現時点ではあまり見出せていません。




・BOSCHシンセティックワイパー vs PIAAシリコンゴムワイパー

前回のレポートでPIAAシリコンゴムワイパーを褒めまくったところ、ある部員さんから「待った!」が掛かりました(^^)。BOSCHがいいぞ!と。水滴がスパッと切れるんだそうです。ならば試してみなくてはなるまい。というわけで買って来ました。

運転席側にBOSCHシンセティックワイパー、助手席側にPIAAシリコンゴムワイパーを同時装着しての直接対決であります。前回レポートしたPIAAはゴムのみの交換でしたが、今回はフンパツしてどちらもブレードごと交換しました。
BOSCHは「拭き取りゴムには、部位ごとに最適なパフォーマンス特性を持たせた高耐久100%化学合成ラバーを採用。シャープ&スムーズな拭取性能を維持します」で、特にガラスコート用というわけではないようです。
PIAAは「特殊シリコンラバーを使用。撥水処理されたガラス上で摩擦抵抗を大幅に低減、滑らかな動作を実現。ビビリや鳴きを抑えスムーズな払拭性を発揮します」で、ガラスコート用に開発されたもののようです。

さて装着です。PIAAは簡単でしたがBOSCHは装着部分がキツくてちょっと難儀しました。見た目はBOSCHがスポーティな印象ですね。
ちなみにウィンドーはスーパーレインX・GTハイブリッドを施工後3ヶ月ちょっと経って市街地走行だとノーワイパーは厳しい状態です。

雨天走行を何度か重ねた感想ですが、まずはBOSCHから。
薦めてくれた方が仰るように水滴のキレがいいです。跡形なく拭き取る様は新車のまっさらなガラスに新品のワイパーの組み合わせに近いものがあります。
ビビリもありません。ただ右から左にターンするときにちょっと鳴くかな。摩擦音もPIAAと比べればすこし大きめです。

PIAAは拭き取り性能も優秀ですがBOSCHと比べれば一歩譲りますね。
ほんのちょっとですが拭きムラというか拭き筋が残ります。
ただこの静粛性はBOSCHより確実に上です。全然ビビらないし鳴きもほとんどありません。摩擦音も走行中ならほとんど聞こえないといっていいほど静かです。

使ってみればよく分かりますが、ブリジストンのタイヤに例えるならポテンザとレグノのようにどちらも違う方向性で開発されたもののようですので好みで評価が分かれることでしょう。2ヶ月ほど様子を見た後で、私は静かなワイパーが好みなので運転席側もPIAAにしました。もちろん、キレがいいのが好みならBOSCHを選ぶのもいいと思います。ただ今回はコートしたウィンドーでの比較でしたので、やはりそれ用に作られたPIAAが有利だったのは否めません。私は最近知ったのですがBOSCHからもコート用のワイパーが出ているようですので(結構探しましたが家の近くじゃどこにも置いてない)、そちらと比較するのがフェアだったなと思っています。

また、ワイパーの試用中にウインドーコートをレインXからPCSに塗り替えましたが結果は同じでした。PIAAとは超ガラコが一番相性が良かったように思います。
BOSCHとPIAAの同時装着状態で約2ヶ月ガラスコート被膜への攻撃性も検証しましたが、どちらも撥水の弱まり方にハッキリとした差はありませんでした。
あと、PIAAはゴムのみの交換とブレードごと交換したときで効果に差は出ませんでしたので、ブレードがヘタっていなければゴムのみの交換で十分イケます。




・フキトルゾー(白元フォンテム)

ついで、といってはナンですが使い捨てクロスも簡単にレポートしておきます。
基本的にボディとウインドーはクロスを共用したくないので、ウインドーコート施工等では使い捨てクロスを使用しています。キムタオルを使っている方が多いようですが、家の近くだと入手しにくいこともあり私はフキトルゾーを愛用しています。

大手メーカーからも様々な製品が出ていますが大抵レーヨン100%で、これだといくらやってもウインドーコートのギラギラを拭き取り切れません。
フキトルゾーはパルプ50%レーヨン50%で表面がディンプル加工してあってギラギラもなく綺麗さっぱり仕上げられます。他にもホイールのコーティングやエンジンルーム、窓拭き等高価なハイテククロスを使い難い所に重宝しています。

あ、これは使い捨てクロスの中でのお薦め品であってハイテククロスや上質のネルと同列に評価できるものではありませんので、念の為(^^)。
文頭へ



HRC-Zr

皆さん、こんにちは。
洗車倶楽部員としてはウインドーコーティング以外のレポートも投稿しなきゃ片手落ちかと思ってたらタイミングよくプロテクトさんからHRC-Zrという新製品がリリースされました。
なんでも初回分150本が一日で完売という凄まじい人気です。
どうにか私も入手できましたので早速、施工レポートさせていただきます。

まずはPCS肌調整シャンプーで洗車後ガレージに入れ、水を絞ったシュアラスター鏡面仕上げクロスにNEW HRC+を馴染ませて拭き取り磨きします。
KENさんオリジナルのHRC洗車ですが、これをやってシャンプーでは落ち切らない汚れを除去しておかないと後のPCSクロス技法でサンダー目を出してしまうことがあるので面倒臭がらずに必ずやります。

私の車はPRO HRCを自施工してありますが、念のためS703で一皮剥こうかとも考えましたがHRC-Zrの肌調整能力もかなりのもの、とのことなのでそれも試すべくS703は使わないことに。

PCSパットを装着したマキタのランダムオービットサンダーBO5010に被せたPCSクロスに薄緑色のHRC-Zrを馴染ませたらボディに当てた状態でスイッチON。
加圧しながらゆっくりと磨き込んで透明っぽくなったら即拭き取ります。
ボンネットだと6分割ぐらいして磨く〜拭き取るを繰り返すのがいいでしょう。
乾燥してしまうと拭き取るのが大変になります。

肌調整能力についてですが、それ用のS703には一歩及ばないみたいですがHRC-Zrもなかなかイケます。
というか通常のメンテではHRC-Zrだけで十分かと思います。

この時点ですでにピカピカなんですが今回はさらにPRO HRC-Zrを重ね塗りします。
同じくPCSクロス技法で塗りこみ〜拭き取りを繰り返して、締めにもう一度ていねいに拭き取って終わりです。

ガレージのシャッターを開けて太陽の下で車を眺めてみると・・・う、美しい・・・鏡のようだ、とか、ガラスを貼ったような、とか、よく使う表現ですけど、これはまさに鏡。
もしくは、もの凄く透明度の高いガラス・・・。間違ってもサランラップじゃありません。
こりゃ、へたなガラス系コーティング剤よりクリスタルな輝きじゃん。寸分の曇りもありません。

PRO HRCはゴージャスでセクシーな艶。藤原紀香とか米倉涼子系ですが、PRO HRC-Zrになるとそれに凛とした透明感が加わって、うーん具体的には思い浮かびませんが、すっぴんでも凄く綺麗な美少女が薄化粧したときのハッとするような美しさというか・・・とにかくキラキラしてます。
発色も鮮やかだし傷埋め効果もアップしてるようです。それに埃の乗り難さも特筆物かと思います。
ちなみに太陽の下でこの塗装面を間近に見て目を上げると、あまりの輝きに周りの風景の色が飛ぶんです。
おそるべし・・・

HRC-ZrとPRO HRC-Zrの違いなんですが、すぐ重ね塗りしたのでよく分かりませんでした。ごめんなさい。
HRC-Zrは手塗り用、PROの方は機械加工用だそうです。

今朝施工したばかりでたいした検証もできてませんが、施工してみて、こりゃあイイ!と思いましたし、
気になってる方も多いと思われますので取り急ぎレポートさせていただきました。
それでは。
文頭へ






お勧めコート剤・ワックス
メンテナンス用品
部活動報告(使用実績)
部室(BBS)
日誌(管理人愛車日誌)
関連ホームページ
風の館(正武の音楽談義)
洗車倶楽部トップ