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CRYSTAL
GUARD
ONE

ど派手な広告宣伝と裏腹に？地味に真面目な作りのクリスタルガード・ワン

　クリスタルガード・ワンは以前から、気にはなってはいたのですが、ど派手な広告宣伝にかえって眉唾チックな感じを根拠なく生じ、天の邪鬼的に試用しないでいた製品。
　いざ使ってみると、食わず嫌いというかなんともうしましょうか、思いの外の良品と言っては「土屋さん」に失礼か・・・(^^;)

メーカーさんによる能書きとしては

１　10分で完了
２　クリスタルの皮膜が強烈に輝く！
３　クリスタルの被膜が強靱に守る！
４　撥水性を超えた、疎水性被膜！
５　ホィールやプラスチックにも使える！
６　プロや業者にも出来ない育てる被膜！
７　安全・安心の世界品質

　・・・と言った点が標榜されています。
　クリスタル、クリスタルと連呼しているが、果たして被膜が結晶構造を呈するのか？所謂ガラス繊維系の範疇に入る製品じゃないの？という突っ込みも入れたくなるのですが、まぁクリスタルガラスというのも世の中にあるし、このクリスタルの連呼部分をガラス系と置き換えて読めば概ね能書き道理の性能を示す良品です。
　・・・要はクリスタル（ガラス）風味という事なんでしょうが・・・

　使用感としては所謂ガラス系薬剤の範疇に入るところです。
　洗車後水滴が付いた状態で塗りのばして、水洗い後、少々の定着時間を置いてふき取りと言ったおなじみの施工パターンで、これと言った問題点はありません。

　　薬剤の性状は白濁液で、一見マゼマゼ風味な薬剤なのですが、異種混合と言うよりはなんと申しますか、グレープジュースとアップルジュースのマゼマゼと申しますか、果汁と野菜ジュースのマゼマゼでは無いと申しましょうか・・・
　他のマゼマゼ系の薬剤と異なり、あまり、コーティングに関係ないといっては語弊がありますが、光沢剤やら汚れ落とし成分やら、界面活性剤のマゼマゼには振ってはいないのではないかと思われる性質を感じます。要するにコート剤機能成分のマゼマゼではないかと推測します、、、
　・・・施工しているときの、抵抗感から確実にその存在は関知できるものの、極めて薄く均一にコートされるように感じられ、それが故に使用してるクロスが吸着する傾向があるのが、少々気にはなります。均一に吸着するぐらい表面状態が良いということなれば、本質的には両手を挙げて＼(^_^)／なのですが、筆者はその昔、某有名T社の高級カセットテープ・・・って今の若い方はご存じないかも知れませんが・・・(^^ゞ
　愛用のそのテープ、何故か偶々買った製品の音が、どうにも、何時もとは違う事が気になり（なんか、音が震えているように聞こえたのです）思い余って(笑)メーカーさんにお手紙を差し出したところ、調べてみるから現品を送れとのことで、送ってみると、ご丁寧な返信が来て、その調査結果として、そのロットの表面処理が良すぎてヘッドへの吸着が生じてしまい、結果としてブルブルが出てしまったとのことで、普通じゃ気がつかないけど良く気がついたモンだとお褒めとも呆れとも言えぬお言葉を頂戴したということがありましたが・・・
　・・・それを思わせる拭き取り時の抵抗感です、、、が、これは、定着後はツルツルスベスベになるので、それほど気にする必要は無いのかも知れませんが・・・。施工時の粉塵のかみこみにはより一層注意が必要かと感ずる次第です。。。
　・・・と気になるポイントはこのぐらいで、ムラも少なく、筆者の試用車は元々の状態が良いので「強烈に」輝くとまでは実感できませんでしたが、他製品との比較実験でも勝るとも劣るような所はありません。
　拭き取り時のボディーからの水滴の除去され具合というか、無くなり具合はクリスタルガードは優秀。湿度が高く、マゼマゼと思われる他製品では水滴が油分によって細かい粒子になるのか、どうしても細かい水滴が残りがちな状況でも綺麗に拭き取れます。
　施工は全行程において容易な製品ですが、本格施工・効能発揮を期するのであれば他のガラス系製品同様、下地処理はしっかりやるのが吉な製品です。

　施工後の印象は、塗り込み、拭き取りが重々しい印象ですが、定着後は比較的ツルツルした感じに仕上がり、達成感としては満足できるものがあります。

　帯電性に関しては良好な部類で、余計な増光沢剤などに頼っていない印象が強いです。

　耐久性に関しては、他製品劣ると言うことはありませんでしたが、特に秀でているとも感じられませんでした(^^;)。製品の能書きの6ヶ月以上というのは少々オーバー、この点に限らず他の能書き部分についても言えるのですが・・・（苦笑）
　というか、そもそも、重ね塗りが推奨されている点からして、6ヶ月の耐久性を標榜するのはどうか？とも筆者的には思えるのですが、まぁ他社製品比3ヶ月の耐久性を標榜している製品と同レベルでしたが、これは、施工の容易性、仕上がり倉合いからして決して悪い数字ではないと考えます。
　また、ガラス系製品の中ではデポジットは比較的出来ずらく、屋外駐車にも対応できる製品と言えましょう。
　使用量も少量で済む製品ですので、製品ボトルの大きさからするとコストパフォーマンス的に不利を感じますが、施工回数（面積）で考えると、同等の性能を有する他製品比劣ると言うことはありません。

　この製品、筆者が試用するのが遅すぎたというか、もう少し早く使っていれば、「強烈」に推奨して(笑)文句なく10点を差し上げたところなのですが、あまたの製品がある現状では、選択肢の一つとして、良品の中に入ると申し上げざるを得ません。
　が、「土屋さん」には失礼ながら、意外に？真面目で良くできた製品で、油分やアクリルやらの混ぜものに頼らずに、コーティング成分で勝負して効能発揮に成功している点では高く評価できる製品です。

CRYSTAL GUARD ONE

CRYSTAL
GUARD
ONE