「新傾向路線」に沿った薬剤
施工容易にして良く光ります
施工は非常に簡単。洗車、水滴拭取り後スポンジで塗り広げ、乾いたところで、まず乾拭き、その後良く絞ったクロスで水拭きするだけです。
仕上がりは、非常にヌメ〜っと光ります。なんと言うか「重み感のある」光方をします。軽薄なシトローエンの塗り色がまるでドイツ車のように光ります（笑）筆者的にはかなり好みな光具合で気に入りました。
一度塗りでもかなりの厚みを感じさせる仕上がりを見せますが、連続施工での重ね塗りも可能でということで通常の所謂「ガラス系」の製品と違い良い意味での油感というか、表面がツルツルに仕上がるのが特徴か。
個人的には純粋に見てくれを考えると、一層塗りのほうがムラが少ないし、スッキリ見えるような気もしないでもないので、この辺はお好みによって使い分けと言った感じでしょうか。
耐久性に関しては屋外駐車では一度塗りと二度塗りでは有意差は見出せませんでした、というか、メーカーさんは疎水性と呼ばれていますが、筆者の車では水玉が比較的できにくい効能を示しましたので、水弾きによる効能発揮具合がイマイチ判定しずらいというのもあります。この辺は三度塗り四度塗りしてみて今後検証してみます。
黒樹脂部品に関しても適合性に優れるので黒樹脂部品の多い車でも安心です。樹脂部品上での耐性は弱いようで一旦隠してくれた白残りが二週間ぐらいで沸いて来てしまいました(^_^;)
がこれは筆者のものぐさがいかんのでして(^^ゞ
これからすると、「食いつき」はあまり良くないかもしれませんので耐久性的どうなのか？ということはあるかもしれませんが、施工が容易なのでこの辺はマイナス要因にはならないと思います。
ツボを押さえれば非常に施工容易な薬剤でなのですが、逆に言うとツボを外すとイマイチな面も出てきますので現状で気がついた点を記します。
拭取りのタイミングと順序に注意です。従来のこの手の製品と違って、乾拭き先行なのですが、この拭取りのタイミングが早過ぎるとイマイチ上手く行きません。本来は半乾き程度が良いのではないかと思いますが、筆者的には完全乾燥後の拭取りタイミングで良いと思います。
この乾拭き時はあくまで「表面を整える」程度で、あまり気合を入れなくても後の水拭き行程で綺麗に仕上がるるので大丈夫ですが、なるべく表面が「平ら」になるような気持ちで拭取ります。このときのポイントはクロスを「ピンと張った」状態で（綺麗に折りたたんだ状態もしくは広げた状態が良いと思います）拭取ります。（クロスに皺があってそこだけ部分的に圧力がかかる部分があるとそこが最終段階でムラと言うか見えてしまうので注意が必要です）
また、最終段階の水拭きは「これで決める」ぐらいの気合でやったほうが良いようです。通常コート剤は最終段階で更に乾拭きすると結果が良いことが多いのですが、この製品は水拭きで終了したほうが結果がよいと感じてます。筆者的には気に入っている製品ですので、今後もう少し常用してこのあたりは検証してみるつもり。
気になる点としては、配合されている表面処理剤かあるいは、拭取り後時間の経過によってさらに析出してくる成分があるのか、雨にあった時にガラス面等に薬剤由来と思われる皮膜が流れてきてしまう点です。これは簡単に拭き取れ「油膜」ではないのでガラス面に付いても視界にも影響は無いようなので筆者的にはOKですが、気になる方は気になるでしょう。