日本ケミテックさんが販売されている、スーパークリスタルコート。運良くモニターに当選したので試してみました。
耐久性についてはもう少し検証が必要かと思いますが、読者の方よりのレポートの掲載の督促もあるので(^_^;)施工後とりあえず約一ヵ月ほど経過し、概ね傾向はつかめたので、
「試用記」ですがご報告したいと思います。
薬剤はベースコート剤と仕上げ剤との2液性になっています。B液のほうはあくまで
「ベースコート剤」で
下地処理剤ではないので小キズ等がある場合は別途下地処理が必要。実際、キズ消し能力はさほどありません。一度塗ったのを剥がすのも勿体無いので下地処理は入念に行うべきかと。
ベースコート剤の使用法は太陽ポリマー/ミラーコートに似ていて、塗布後30分放置したのち、水で濡らして固く絞ったクロスでふき取りというものですが、ふきとり〜のW/シュアラスター鏡面仕上用クロス等のハイテククロスを使用する限り至って簡単。とくに注意すべき点もありません。
ベースコートが最終仕上がりを左右するポイントのようなので2度塗りしてみましたが、見た目的にはあまり差が出ないというか、この時点でも結構な仕上がりで
「もういいや」とも思ったのですが(笑)
それでは、お話しにならないので(苦笑)続けて、仕上げ剤のB液にかかる。
B液のほうは、塗りこんだ後できるだけ長い時間筆者の施工時での説明書きではできれば24時間放置して(
現在のメーカーさんの説明では12時間が推奨されてますがこの辺の経緯は以下のメーカーさんの見解をご参照下さい)水で流した後に最終仕上げに入るようにとの説明なので、今回はその通りに行いました。時間が取れない場合は2時間程度(日光にさらすとよいらしい)で拭き取りに入っても大丈夫のようです。が、この辺は読者の方の施工例をお待ちしております_(._.)_
さて、 B液を塗布後24時間放置して、水洗いして観察してみる。
表面に残っていた析出物に変化が見られなかったときはどうしようか?(^_^;)
・・・と一瞬焦りましたが最終水拭き時に綺麗にとれ、懸念したムラ等は全くと言っていいほど発生しませんでした。
思っていたより簡単というか、プロ用と聞いていたのであんまりにも簡単で拍子抜けするぐらいでした。
効能方は、不思議な光り方をすると言うのが、第一印象です。
ミラーコート(太陽)の全方位から光るギラギラとも、他のポリマーの濡れたようなな光沢ともポリラックの皮膜感じとも違います。
なんというか、
「まっ平らなんだけど鈍く光る」というか・・・パネル面の正面から光沢を全然感じないぐらいなのですが、それがさにあらず・・・。空が
「そのまんま」ボンネットに映っているだけで雲がそのまんま見えているんで光っているように見えないというか・・・(^_^;)
しかし、見る角度を鈍角にするとかなり光ってるのが解ります。 見る角度によってかなり光沢感には差があるタイプです。
この光り方の凄さは解る人には解るというかなんというか、ちょっと好みが別れるかもしれません。が、筆者的には妙なテカリ感もなく落ち着いていて非常に気に入りました。
ただ、帯電性は良くないような気が・・・ワックス並みに埃を吸い寄せている気がします。コート剤なので取り込むようなことは無いでしょうが・・・ちょっと気になる点です。
施工自体あっけないぐらいは簡単なので、
屋根つきの駐車場をお持ちの方にはお勧めというか他の検証例を待ちたいところです<どうせ最終段階で水洗いするので雨露さえしのげれる
「屋根」さえ付いていれば、密閉できなくても、極端な話、橋の下とかでもいいでしょう。
逆に、屋外駐車の方はミラーコート/太陽を上回る施工時間の長さはネックか?夜露が降りてしまう今の時期24時間(12時間)の放置というのはなかなか難しいところでしょう(乾燥時間は最低2時間とありますので、その線で施工しての事例も興味のあるところです)天気予報を睨めつつ早朝から施工を行うようにする等施工条件を整えることが要求されます。が、条件を整えられる場合は屋外施工でもお勧めできます。
1の皮膜感については、施工時は正直差ほどでもないと感じたのですが、この被膜感と実際に被膜がついているかは別物(^_^;)見た目手触りでは筆者が日常被膜感のあるコート剤を使用していることもあってか殆どアドバンテージを感じなかったのですが、その後、ボンネット部分のキズを取るため、下地処理剤で磨いた際に、実際に表面の被膜と思われる樹脂状のものが取れたのには驚きました。
表面に「膜が張っている」というのを見た目で実感できたのはポリラック以来です。この点は能書きどおりの効能を発揮していると見てよいかと存じます。ただ、硬度については、本当に9Hなら下地処理剤で簡単に取れるのは?という気もしますが、これは他のコート剤でも同様なので、この一点を持って劣っているとは言えません。
2の全方向反射については、筆者的には疑問。筆者的にはむしろ方向性が強い製品に感じられました。全方向反射はというのはどの角度からでも光って見えるミラーコート/太陽みたなやつのことを言うのではないか?という疑問もあるところですが、ともかく、正面から見たときの光具合というか好みは解れるところでしょうが鏡感は特筆すべきものがあります。この辺は言いまわしの問題なので、光加減そのものは良好ということでま、能書きどおりと言って良いと思います。
3ガラスを張ったような云々については、2同様、ちょっと能書きとは違う仕上がりですが独特なものであるのは事実です。
4、5は今後の検証課題。
6については、筆者的には大変気に入りましたので、能書きどおりかと。