sc1001番Ponさんの使用記
ポリラックエアロプレーンに関して
グレーテッド洗車クラブが始まったきっかけともなったポリラックのようですが最新版ではポリラックエアロプレーンと言う製品が発売されています。
私が公開しているHPのカテゴリーでもこのコーティング剤に関しての情報を公開していますが4月25日現在まだまだ未完成な状態ですので未公開情報を含めて部員として活動報告させていただきます。
レポートは友人の車VITZ RSブラックマイカ(TOYOTA209)と当サイトの実験で使用しているテストパネル(下塗り+ベース×2+2液性硬化型耐溶剤塗量×2で塗装)です。
■ポリラックエアロプレーンについて
1、エアロプレーンの概要
ポリラックシリーズ最新作の航空機用に開発されたという謳い文句で効果・性能面では従来のポリラック・カープロテクトのUV防御性能を高めた製品だと言われております。
しかしながらUVカット能力の検証方法は難しく、現在考案している方法は少量をパネルなどの上に取り出して新たに入手した強力UV照射装置を24時間1ヶ月ほど当て続け液剤の変色などを確かめると言う方法です。
この方法ですと紫外線の強さから考えても3〜6ヶ月青空駐車した車のルーフに相当します。この結果がカーラック、ポリラック、エアロプレーン全てで比較検証してどのような結果が出るか楽しみでもあります。
また当方で用意しているのは国産正規品と呼ばれるものでなくドイツ品でありGERMANYの文字があります。パッケージングはリニューアルされたNANO TECHのロゴが入ったものです。
2、ポリラックエアロプレーンの艶、研磨能力
ポリラックエアロプレーンの艶や光沢に関してはほぼ従来どおりである事が当サイトの実験からも判明しました。よってポリラック独特の光沢は健在であり、従来品以下でも以上でもありません。
くすんだ塗装面の光沢復元性も優秀ですが、ある程度きれいなボディーをさらに輝かせる性能の方が体感的に高く、ワックスのようなしっとりとした艶はガラス系ユーザーの私もキライではありません。
研磨能力に関してはHPでも見公開部分であり画像等は用意できていませんが結果だけ言わせていただければ「有り」です。しかも状況や施工方法によってある程度自由自在にコントロールできます。
2−1、研磨能力のコントロール
研磨能力を引き出したくない場合は水で薄めたポリラックを軽く塗りこんで薄く延ばしましょう。研磨性能が欲しい場合は原液で塗りこみ若干乾燥気味の思い状態で施工しましょう。これによってポリラック内のシリカやテフロンなどの固体物質が液体によって潤滑していた失われ研磨性能が引き出せます。
またポリッシャーを使用しても相性の良いポリラックですが、シングルアクションなどで塗りこむと結構な研磨性を発揮してデポジットクリーニングもしてくれるので非常に便利です。しかしながらバフの目詰まり、汚れには十分注意してください。
裏を返せば拭き取り時には完全に乾燥した状態で拭き取るのですから、この状態で強くゴシゴシ擦ると塗装面は結果的に微粒子研磨が掛かります。荒れた塗装はポリマーが入り込み平坦化されてさぞきれいに輝くでしょうが、シビアなボディーカラー(TOYOTA202など)は未検証ですがちょっと気をつけたほうがいいかもしれません。
当方のボディーカラーはTOYOTA209のブラックマイカでしたがこちらに関してはダブルアクションポリッシャーによる施工で特に傷入り等のは問題ありませんでした。
以上レポートでした。
実験関連リンク:ポリラックエアロプレーンの評価
4月25日:洗車コーティング実験室管理人:pon
久し振りで2回目の投稿となります。グレーテッド洗車倶楽部の皆様は比較的コアな製品で業務用の製品などを中心に興味があるでしょうが、ここはあえてメジャーどころのブリスに関しての所感を書かせていただきます。瓦版には濃密で魅力的な情報が多数ありますが、表の投稿でも盛り上げるような投稿もたまには(笑)
■ブリスNEO、X、初代の違いは?
ブリスシリーズのファン、または興味本位にちょっと使ってみた方は大勢いらっしゃると思いますが現在ラインナップされているのはブリスNEO、ブリスX、最初に発売されたスタンダードなブリス。Xとスタンダードはブリスショップで取り扱いされていますがNEOはTVショッピングや他の販売サイトでのみ販売されている少し特殊な位置づけです。
まあこういった販売戦略的なものに嫌悪感を持たれる方も少なくないのでは?と思ってしまったりもします(笑)液剤自体も安いものではないので標準サイズでこの液剤を3つ全て揃えると2万円強しますので、よっぽど洗車&コーティング施工好きでハイペースで使わない限り使い切って3種類達成した人は少ないかと思います。
私の場合は使い切ってしまったわけではありませんが気になったので3種類揃えてどう違うのか実験まで試みたお馬鹿さんですが、せっかく人柱になったのでここで3種のブリスの違いをまとめて挙げさせていただきます。
▽3種類のブリスの艶
正直使った感じの体感はそこまで違いが分かりませんでした。感覚が鋭い方は結構分かるかもしれませんが、初代ブリスの方がワックスに近い艶で、ブリスXはガラス系に見られる引き締まった輝きですがガラス系にしてはワックス系の深い艶も持ち合わせたような感じです。
最後にブリスNEOですが初代から比較するとライトな感じの艶に落ち着いています。明るめの輝きとでも言いましょうか?液剤を見る限りではあまり変わり無いようにも思えるのですが施工して艶を観察した感じで比較すると以上のような感覚です。
感覚だけに頼らずにグロスチェッカーにおける実験では、バフレックスで傷をつけたパネルに塗り重ねて艶の復元率を検証しましたが、意外にも復元率および光沢上昇はブリスX、ブリス、ブリスNEOという順番になりました。最上位のNEOが遅れを取る形に少しびっくりです。
これにはいくつか理由がありそうで、推測するに初代ブリスでは結構ムラを気にしているユーザーもいましたがNEOでは格段にムラができにくく施工性が上がっている感じがすることが1つ。耐久性が延びていますが耐久性と艶は比例するわけではないのでその辺りが艶における劣勢の理由かと思います。
▽施工性の比較
初代ブリスを使っていた頃から特別ムラに関する不満はありませんでしたが、ある時友人の車に施工してみるとムラが凄いことになったことがありました。下地にワックス系の残りがあった為だと思われます。あとは濃色車で比較的ムラが残りやすいという話も聞かれました。
それに比べブリスXでは少し施工性が良くなったと思います。以前からブリスの施工性には不満は無かったといいながらもクロスは綿密な短毛のマイクロクロスを使用して仕上がりには気を使っていましたが、Xになってからはある程度ラフでもいけるような気がします。
NEOに関しては初代と比べると湿式施工では「かなり」施工性が解消されており、推奨の施工方法は大まかに水が切れたボディーに絞ったマイクロクロスでブリスNEOを直接塗りこむ半湿式です。最後に仕上げ拭きは必要ですが艶、耐久性はこちらの方が良いと思います。
▽耐久性の比較
メーカーの謳い文句でも明らかに耐久性に違いを持たせた表記となっており、これは一般的なユーザーが耐久性を目安にカーワックスやコーティングを選んでいる傾向が強いということを認識した上で持続期間でグレードを差別化しているものだと思われます。
実際に使用した感じですとNEOを使用して1年経っていないのでなんとも言えませんが、大きな差は感じられないという印象です。実際何を基準に耐久持続していると判断するかも微妙ですが撥水状態で判断するとすれば初期撥水を終えた疎水、弱親水状態ならブリスXで6ヶ月程度は持続していました。
正直なところ初代のブリスでもそのくらいは持続しているのではないかと思いますが、重ねがけが容易なこと、耐久性に関しての定義が曖昧なことなどを考えるとこの手の極めて簡単に施工できるガラス繊維珪素系コーティング剤に置いては甚だ意味の薄い議論ではあるかも知れません。
ちなみにメーカーサイドでの公表持続効果はブリスで4,5ヶ月、ブリスXで9ヶ月、ブリスNEOが12ヶ月となっています。私の見解では弱親水、視覚的な艶の満足度持続性は半年以上と判断しています。
▽コストパフォーマンス
スタンダードサイズで比較すると初代が100ml約1,900円、Xが100ml2,550円、NEOが2,975円になっていますが実は1平方メートル辺りの使用量目安が初代は4ml、XとNEOに関しては3mlになっていますので実際に高くなっているだけかというとそうでもないようです。
うまく施工すれば中型車で1台10〜15mlで施工できますので15〜20回程度は使用できます。コレを対効果費用効果で良いとするか、悪いとするかはユーザーしだいといったところでしょうか?
▽シリーズ3種の総評
今やガラス繊維系の定番コーティング剤でちょっと違ったものを使ってみたいということで「ブリス離れ」現象も起きてきているのかな?(私もその一人だったりするわけですが)という気はしますがトータルバランスで車をキレイに見せるという意味では未だ優れていることには疑いはありません。
3つを比較してどれが良い?といわれますと大して違いは無いと思われる中でも私はブリスXが一番良いような気がします。液剤の成分ばらつきなのか仕様なのかは不明ですがグロスチェッカーでのテストは最上モデルのはずのNEOが振るわないという理由が1つあるためです。
また初代では良くなかった帯電防止性能ですが帯電防止剤の効果によって初期の埃付着防止には貢献しているようで帯電防止性に置いてはNEO、Xはガラス繊維系の中では良いほうだと思います。
これらを総合的に考えて施工性、艶の感じ(ガラス系とワックスのハイブリッドのような艶)、コストを総合すると位置的に中間?のXが私のどっちつかずの性格を現しているかのような性質で一番お奨めかな?という感じです。
実験関連リンク:ブリスNEOの評価 、ブリスXの評価 、ブリスの評価
6月26日:洗車コーティング実験室管理人:pon