GOLD Glitter
HPをご覧の石井さんに御紹介頂いたGOLD Glitter「21世紀驚異のワックス」なる製品を試してみました。
価格は3500円。東急ハンズで買い求めました。普通乗用車で約30〜40回程度使用できるとのことで「能書き通り」なら大変喜ばしい製品です。
製品紹介
結論から申し上げると、パッケージ・説明書等の能書きには多少オーバーな表現は見受けられるものの、確かに今までになかったタイプの物であり「21世紀」の「驚異」のワックスかどうかは別として(苦笑)ご紹介に値する商品であると認識しましたのでその使用記を記していきたいと思います。
あえて分類すればノータッチ系の瞬間ワックスに近いかと思いますが、水溶液・原液スプレーいずれでも使用できること、内装にも使用可能なことが新しいかなと。
ワックス的な仕上がりをみせるにもかかわらず埃の付着はコート剤並みというのもポイントになると思います。
特に水に溶かして使用する方法ではその溶液は「ポリラック洗車」の溶液そっくりになったので期待感は高まりました・・・一ヶ月ほど使用してみての顛末を説明書の項目に従ってリポートします・・・・
・作業が簡単(水拭きだけで透明皮膜を形成)
・ブラックバンパーのワックスがけ(もOK)
・隙間に残った見苦しいワックスの拭き残しやムラ(がない)
・手にも車にも優しいワックス
・内装までもこれ1本で
・ポリマー仕上げをされている方(にも適当)
・いつまでも続く新車の輝き5年〜10年後も新車の輝きを失わない
・透明皮膜は、超光沢性、超滑り性、超撥水性
・透明皮膜は、静電気防止作用でほこりは風圧で飛び散ります
・透明皮膜は、雨の日スカーット見えます(ガラスに使用可)
・ガラスに付く見えにくい油膜及びすでに付いている油膜も見えるように変化させる
・持続性は従来品の3倍
・ほこりの汚れ及び雨の日の汚れは3分の1以下
・酸性雨の害及び汚れや水あかのしみつきを防止
・防錆、防カビ、防菌、防汚れ作用をします(恐らく内装について)
・メッキ及びアルミホイルは美しく輝きます
・重ね塗りで効果倍増
・総評
・その他留意点
洗車部員によるグリター使用記
・作業が簡単(水拭きだけで透明皮膜を形成)
使用方法は、1.水に溶かして水拭きする方法、2.洗車後のボディーに吹きつる方法、3.洗うほどではない場合の3通りが記述されています。
いずれも簡単と言えば簡単です。ただ「夜間の作業」も可とあるのですが、逆に言うと昼間の作業では5月の時点では直射日光下ではおろか曇天でも黒系の車の場合はいずれの方法も「塗ったそば」から乾いてしまう状態で、チョト作業性に問題がありました。
というより端的に「ガレージ内」もしくは「夜間作業」向けと言った方が良いかもしれません。
本記述もあくまで、「適切に施工できる環境下」での記述とご理解下さい。青空の下のでの作業はちょとお勧めしがたいものがあります。逆に「お湯に溶かして」使用できるとありますので、冬場は丁度良い具合になるかもしれません。今後検証してみたいと思います。
・ブラックバンパーのワックスがけ(もOK)
説明書の「すばらしい輝き」の表記はチトオーバーな気もしますが、基本的には良好といえます。
下手な「表面保護剤」より落ち着いた仕上がりになります。個人的には好みの仕上がりを得られました。
梨地仕上げバンパー等のモール類で苦労されているお車にはお勧めできる製品といえましょう。
この製品は洗車後にこういった部分のみに使いボディ本体は本格的なコート剤を使う、といった使い方も良いのではないかと思います。
・隙間に残った見苦しいワックスの拭き残しやムラ(がない)
適切に施工できれば、この通りです。筆者が試した5月の時点での昼間時の作業ではいずれの方法でもボンネット・ルーフにムラが発生しましたが、この点については私が単に不器用なだけかもしれませんので、もう少し使い方を研究する余地があるのかもしれません。夜間作業では概ね謳い文句どおりの性能を得ました。
子細に見ると、白っぽく濃淡差が見られる部分もあるので「ムラが出来ない」といったら嘘になりますが比較的良好な部類です。
夜間あるいは湿度が高い時に水滴は「薄いスジ状」程度まで拭取れば、時間の経過とともに良好な仕上がり面を見せますので、この点通常のワックス・コート剤に比べて有利です。
・手にも車にも優しいワックス
成分の詳細は記載されていないのですが(植物性油脂、光沢撥水皮膜形成油脂とあります)
「匂い」からすると(笑い)恐らくd-リモネン(オレンジオイル抽出成分)が入っているのではないかと思います。(推測ですが)
d-リモネンそのものは、多くの万能洗剤の成分として採用されていて、ニューヨークの地下鉄の汚れ落としに活躍したりしている(らしい)物質であり汚れ落とし作用を受け持つとともに「手に優しい」ということでしょう。
ワックスの原料としてもオレンジオイルは採用されている例があるようですのでこれまた光沢にも良いのでしょう。内装にも使用できますがその時にはそこはかとなく柑橘系の香りがします。
これも推測なのですが恐らく「蛍光剤」が配合されているのではないかと思います。一応全色対応となっていますが、純白系のお車に原液を付けて放置したり、あるいは長期間連続し要した場合の影響の有無がちょっと心配です。「人柱」募集!
・内装までもこれ1本で
個人的にはこの性能が一番気に入りました。水溶液を使用しての内装の拭き取りでは落ち着いた艶のよい感触が得られます。内装専用として使っても面白い製品だと思います。
・ポリマー仕上げをされている方(にも適当)
説明書によると「ポリマーの保護材として素晴らしい効果を発揮。その効果をより長持ちさせることが出来ます」とのことで、この性能には期待したいところです。
現状ではまだ一ヶ月ほどの使用ですので結論は留保したいのですが、今のところ「問題点」は特にないようです。ポリマー加工後あるいはコーティング剤使用時の日常メンテナンスとしてお勧めできる製品だと思います。
効果が長持ちするかは今後観察を続けたいと思います。
・いつまでも続く新車の輝き5年〜10年後も新車の輝きを失わない
本当かぁ?というか眉に唾付けたくなる謳い文句ですが・・・・大体5年と10年じゃえらい差があります(苦笑)。これも現状では結論は留保ですが、能書き通の性能を発揮してくれると喜ばしいものです。期待しちゃいます!!。なんでも「ワックスの漢方薬」という表現がされていましたので、じわじわと効果が出てくる(といいな)のでしょう。
・透明皮膜は、超光沢性、超滑り性、超撥水性
私の愛車は元々光り輝いているので、正直言って「超」が付く程の光沢性は実感できませんでしたが(苦笑)光沢性については充分満足できるレベルで良好です。
滑り性・撥水性についても「超」がつくかどうかは別として(笑い)良好な部類だと思います。
カテゴリーの分類が難しい製品ですが、ワックスインシャンプー・瞬間ワックス系と見れば標準以上で、良質のワックス・コート剤として見れば劣るのという評価はやむを得ないかと思います。これも「使い続ける」と効果が「倍増する」とのことなので、もうしばらく様子を見てみたいと思います。
水玉は「出来ない」というわけではないのですが、「のめー」としているので、「球形」になる製品よりはウォータースポットには耐性があると思われますが、これについては幸い屋根付き車庫に恵まれているので未確認です。「人柱」を募集します(苦笑)
・透明皮膜は、静電気防止作用でほこりは風圧で飛び散ります
埃の付着具合は通常のワックスと比較すれば優れていて、ポリラック等埃のつきにくいコーティング剤と比較しても遜色ありません。非常に良い結果が得られます。
「風圧で飛び散ります」という表現は「飛び散るのもある」と言った方が適切か(^^ゞ(私の車は保管場所の条件が厳しいせいもあるかもしれません。どなたかご利用になられた方がいればご感想をお寄せください)
・透明皮膜は、雨の日スカーット見えます(ガラスに使用可)
シャンプーインワックスワックスとして考えると、ガラス面への付着による悪影響は少ない部類の一つといえましょう。それが「スカーット」かどうかは個々人のご判断にお任せしたいと思います(苦笑)ただ、あまりガラス面に使い過ぎると雨天時にワイパーを使用すると当初は良いのですが、そのうち「スジ」が入るようになってしまいます。こうなっても「油膜」とは異なり視界にはそれ程影響しないので(スジは一航程毎に消えます)まぁ良いかなと。
・ガラスに付く見えにくい油膜及びすでに付いている油膜も見えるように変化させる
この表現については良く解りません<あるいは、私の日本語理解力が足りないのか?という疑問も払拭できないのですが(笑い)どういう意味なのかはチト謎です。折角「見えにく」くなっている油膜を「見える」ようにしてどうするんだ?(苦笑)・・・・という気もしますが。ただ、ガラス面に使用しても「問題無い」のは確認してますので・・・良く解らないのですが良しとしましょう
・持続性は従来品の3倍
「何にと」「どの性能を」比較して3倍なのかは不明ですが、「お手軽ワックス」と考えれば良好な部類でしょう。埃が付きにくいので次のメンテナンスまでの周期を延ばせるという意味では妥当でしょう。雨天走行時の「持ち具合」等は「それなり」・・・・という感じですが(苦笑)
・ほこりの汚れ及び雨の日の汚れは3分の1以下
「3分の1」かどうかは別として、ワックスというよりはコーティングに近い感触で比較的良好だと思います。
・酸性雨の害及び汚れや水あかのしみつきを防止
これは、現状では効果のほどは不明です。追ってリポートしたいと思いますが、今のところ出来の悪いワックスにありがちな「悪影響」は発生していません。
・防錆、防カビ、防菌、防汚れ作用をします(恐らく内装について)
期待したいところです。現状ではその性能は確認する術がありませんのでカタログ文句を「信じたい」と思います。
・メッキ及びアルミホイルは美しく輝きます
良好です。「美しく」って程ではないかと思いますが・・・・(苦笑)
・重ね塗りで効果倍増
説明書にある3通りの方法を試してみましたが、現状では重ね塗りによる有意差は認められていません。が「漢方薬」ですから、もう少し経過を観察する必要はあるでしょう。追ってレポートしたいと思います。取扱説明書にも「4〜5回程度の使用から新車時の光沢が蘇り」と明記されています。
・総評
取説の「総評」には「車を美しくする為に塗ったり、磨いたりの大変な苦労を必要とせず、常に美しい車でありたい人に喜ばれるものであります。これからの主流となる新車保護剤です。」
・・・・とあります。「主流となる」かどうかは?ですが、概ね製品のコンセプトは達成されている製品といってよいでしょう。コストパフォーマンス的にも他のノータッチワックス等と比較しても遜色無く、また、内装にも使用可能ということで、日常のメンテナンスに常用できる製品と言ってよいかと思います。
「ワックス」となっていますが、埃のつきにくい性能はコーティング剤並みなので、むしろ「コーティング」剤系と考えても良いかもしれません。
気になる点としては「油脂」を含むということで、夏場の直射日光下等でどのような振る舞いを見せるか興味が持たれる&留意して観察すべき事項かと思います。
この製品実はメールで石井さんにご紹介頂くまで「知らなかった筈の」製品なのですが、いざ買い求めてみると近所の用品店で幾度となくパッケージは見ていて、その度に「胡散臭そうな製品」で終わっていたものでした(笑い)
実際能書きにはオーバーな表現が見られるのですが、製品そのものはコストパフォーマンスも含めてなかなかのものだと思います。パッケージの「体育会系」のノリがもう少し洗練されれば「主流」になれると思うんですが・・・・・・・
・その他留意点
実際に使用してみて、気がついた点としては「新車保護用」とあるとおり、若干の汚れ落とし能力はあるようですが、基本的には「保護剤」というべきものですので、通常は「洗車した後」等に使用するのが宜しいと思います。
塗装面のコンディションが良くない場合は、ポリラック等のコート剤あるいは「磨き」により事前に表面を整えておいた方が良い(といよりそうでないと効果の発揮は困難か)と思います。
使用方法に「埃、砂を取って濡れタオルにスプレーして拭く」という記述がありますが。これは個人的にはお勧めしません。しかし、密閉できるガレージをお持ちの方には有益かと思います。
「溶液で水拭き」の方法は曇天時でも「乾き」によるムラの発生が見られましたので、これは主に「内装用」と思った方が良いかもしれません。本製品をご紹介頂いた石井さんは「水溶液を含ませた合成セームで一旦拭いて(恐らく水溶液を乗せる感覚でしょう)その後、セームを絞って拭取る」という方法を採用しているとのことです。人柱レポート(笑い)をお寄せいただいた95Golf GTI銀 さんはポリラック洗車」同様の使い方をされているのが興味深いところです。
「洗車してそのままスプレーして使用」が一番確実な方法と感じました。その際ボディーに直接スプレーするだけでなく、合成セームにも若干含ませた方が結果は良いようです。(個人的にはボディーにはスプレーせず合成セームにスプレーする方法を採用しました)
これも曇天時でも乾きが早いことによるムラの発生が見られましたので、主に「屋内」「夜間」の 日常メンテナンス用に利用するのが適当な製品かと思います。
夜間作業時には「完全に拭取らなくても」ある程度「スジ状に拭き残し」があっても、時間の経過とともに(恐らく揮発成分が揮発して)良好な状態になりますので、「完璧」を期す必要はありません。
使い方の中に「雨中を走行後ガレージに入れる前にシャワーをした後にスプレーして拭く」という注目すべき使い方があるのですが、これが「上手く行く」ようであれば非常に注目すべき製品だと思います。幸い梅雨入りしましたので是非実験してみます。