洗車部員にはおなじみの
ふきとり〜のWを販売されている株式会社クルーズさんがおだしになっているポリマー剤。
正直その胡散臭いパッケージ(~_~;)から全く期待していなかったのですが、これが意に反して日常メンテナンス用として非常に良い感触を得ましたのでご紹介します。
筆者は最近の日常のメンテナンスにはもっぱらこれを使用しています。
メーカーによる能書きとしては
● 簡単な作業でボディの汚れやキズを取り、同時にポリマー仕上げが完成します
● ポリマー被膜による光沢向上と塗装を保護します
● 水アカとり・細かなキズ
● 虫の死骸や鳥の糞
● ピッチ・タール
● から拭き、水拭きどちらでもOKです
● 多少の水が残っていても作業が可能です
● ポリマーなので、ガラスへの油膜付着の原因になりません
● アルミホィールのクリーン&ポリッシュにも最適
● 30日間の性能維持
● 中型車約6台分
・・・とありますが、これが珍しくも能書きどおりの効能を発揮するんですね・・・(^^ゞ
筆者的にはメンテナンス用としてはイチオシと言っても良いコート剤です。
説明書きには、
「ボディーに直接スプレーしてスポンジで塗りこむ」とありますが、これだと、余計な部分にまでスプレーされて返って作業性が低下するので、筆者の場合は、
一旦スポンジないし当てスポンジをしたクロスへ吹きつけてから作業しています。
ということで、スプレーは全くの無用の長物と思いきや・・・スプレー回数を数えることにより必要量を適切に使用できる(特に初心者の方が陥りがちなつけ過ぎが防止できる)というメリットがあり大変都合が宜しいのであります。
スポンジもしくは当てスポンジをしたクロスにスプレーして塗りこみ、拭き取りを大体パネル一枚ないし半分ぐらいずつのペースで繰り返していくだけです。(筆者の場合は水で濡らして固く絞った
ふきとり〜のWを使用して好感触を得ていますがクロスは乾いていても可です)
実に簡単・あっけないぐらい。
拭き取りクロスにメーカー指定のを
ふきとり〜のW使用する限り、拭き取り性能は全く問題なし。あらゆるコート剤の中でもっとも良好といっても良いぐらいです。
また、作業上のポイントとして本品を含め塗りこみ時に多少の水滴が残っていてもOKなコート剤は数少ないもののいくつかはあるわけですが、本品は拭き取り時にも多少の水滴は仕上がりに影響を及ぼさずに綺麗に仕上がるところが評価できます。(いつまでもあっちこっちから水滴が垂れてくる筆者の作りが悪い車にはぴったり・・・(^^ゞ・・・)
未塗装樹脂バンパー等には付けないように注意書きがありますが、筆者の車では直ぐ拭き取れば、特に白残り等の問題は発生しませんでした。
ということで、作業性が非常にお気軽・お手軽なのはメリット大です。ムラになりにくいので他社さんのお手軽ワックス以上と言っても良いかと。
光沢は割と落ち着いたものですが、筆者は好みです。ムラに関しては非常に少なくかなりの煩型でもご満足頂けるものかと存じます。初心者の方でもムラのない施工が可能かと思います。
深い傷にはさすがに消せませんが、洗車キズ程度はかなり見えなく出来ます。キズがある場合は、まず一度普通に軽く施工してから、擦り込むように少々力を入れて薬剤を塗りこみ、乾かないうちに直ぐ拭き取る
(拭き取るというより塗り伸ばすといった方が適切)と良いようです。(樹脂で埋めるタイプのよう)
耐候性能については、メーカーでも30日と控えめな数字を掲げていますので、さほどではありませんが、逆にこの作業性で一月程度持ってくれるなら十分とも言えます。
帯電性も良く埃は付着しにくい部類に属します。屋外駐車でも奥様の車ではかなりの効能を示していました。ハッキリ言って屋外駐車では市販の三ヶ月、果ては一年持つというコート剤と大差ない効能を示していました(笑)
筆者なりの使用上のポイントとしては、塗りこみに水で濡らして固く絞った
ふきとり〜のWを使用していますが、
この際には液剤の量は説明書きの半分程度で十分良く伸び効能を発揮します。メーカー推奨の方法ではありませんが個人的には経済性・仕上がりもこの方法が良いのではないかと思います。
ただし、スポンジで施工しても全く問題はありません。また、ボディー全体に塗りこむ時間程度放置しても少なくとも今の時期(99年11月〜1月にかけて試用)では拭き取り性能は全く問題ありませんでした。但し、乾燥させると
「粉」が出やすいので、半乾きぐらいで
「塗り伸ばす」といった感覚で拭き取るほうが仕上がり、ボディへの傷防止という点で望ましいとも思われます。
気になる点としては、クリーナー効果があるというとで、研磨剤もしくはそれに類する成分が配合されていると思わるのですが、これが度の程度の
「悪さ」をするかという点に尽きると思います。
キズ消しについてはアクリル系ということで
「削る」というよりは
「埋める」タイプのようなのでそれほど塗装面へのダメージはないと思われますが、この辺は今後の検証課題です。
人柱募集!!
特に、常用した場合の塗装面への影響については、ご報告をお待ち申し上げております。奥さん・愛人・彼氏・彼女の車でお試しいただける(いえ、別にご本人のお車でも一向に構いませんが・・・(^^ゞ)方は是非ご協力を_(._.)_
この文章を記す間に3ヶ月ぐらいの間に4〜5回ほど施工しましたが、この程度のペースでも今のところ全くといって良いほど目立つようなキズの付加・塗装面の劣化は感じられていませんので、メーカー推奨の30日に一度の施工のペースではさほど心配に及ばないと思われます。これと関連して、乾燥させても拭き取り性能には全く問題はありませんが、完全乾燥後拭き取ると
「粉」が出がちなのでこれでキズを付けないよう注意が必要化かと(筆者の実験では完全乾燥後でも特に問題はありませんでしたが・・・・)
ということで、お手軽品だけあって、ポリラック・ドンテック・HRCのような
「いかにも施工した」とい皮膜感には少々乏しいのですが、艶・仕上がりとも申し分なく、日常メンテナンス用としては非常に良い効能を示すポリマーとして初心者からベテランまで推奨したいと思います。
実際本格的なコート剤で下地が出来ていれば、半年ないし一年ぐらいはこれでケアしていって問題ないのではないかと思わせる製品です。
今のところ、同調者(というか、そもそもなかなか手に入らないのが玉にキズ)がありませんが、ポリラックだって最初はそうだったので(笑)筆者としては良いと感じたものは良いとするというポリシーで日常メンテナンス用コート剤の推奨製品に加えたいと思います。