「洗車」自体は直射日光下でも良いのでしょうが、問題はその後の水滴の拭き取りにあります。コイン洗車場・門型洗車機を利用したような場合、素早く水滴を除去しないと直射日光下ではみるみる乾き塗装面・ガラス面にしみを作ります。洗車機の水はそれほどきれいではないのも一因のようです。しみができても当洗車倶楽部で推奨しているコート剤の場合は施工すればとれてしまいますが、汚れ落とし能力の無いコート剤・ワックスをしみの上から塗ると、これを「封じ込める」結果となりますので注意が必要です。
施工自体も直射日光を避けた方が無難でしょう。洗車倶楽部での推奨品は比較的、直射日光下での施工に強いので、施工性能についてはあまり気にされなくても結構ですが、人間の方が心配なので(笑)日除けをする等いたしましょう。コート剤・ワックスの中には直射日光下ではムラになるものがありますので注意します。
コート剤・ワックス施工・日常メンテナンスは必ず車を水洗いしてから行うようにします。
よく濡れ雑巾等で車を拭いている光景が見られますが(筆者も昔はそうでした)これも想像以上に愛車にキズを発生させます。
一般論として水洗いで、大まかな埃・塵を落した後であれば、スポンジ等で洗ってもさほど傷は付きませんが、スポンジを使用する場合はなるべくカーシャンプーを使用した方が無難です。
適切な濃度のカーシャンプーを利用すれば殆どキズはつきませんし、汚れもよく落ちます。
洗車の際にスポンジ等を使用する場合は、まず、水をかけて、大まかな埃・塵を落してから、滑らすように優しく前後方向に使用します。
決して力を入れて擦ってはなりません。コーティング施工が確実であれば、擦らずとも撫でるだけで汚れは落ちます。スポンジに含ませた水もしくはシャンプーの自重を利用して滑らせるようにします。(ここでも円は描かない方が無難です)
汚れが目立つからといって決して強く擦ってはなりません。スポンジを滑らせて落ちない汚れは、適切なクリーナーを使用して落とすという考え方で施工すべきでしょう。また、コーティングがきちんと施工できていれば、実際水洗+軽く滑らすだけで汚れは落ちるものです。
水洗いが終わったら直ちに拭き取ります。直射日光下では想像以上に乾くのが早いので気を付けます。拭き取りには良質の合成セーム等が良いでしょう。タオルは使用しない方が無難です。
タオルは塗装面に対して想像以上に攻撃的です。
洗車時には、シャンプーを利用した方が飛躍的に塗装面に対する安全性が向上します。良質のスポンジ等を利用する場合、本来なら水洗いだけでもキズは付かないらしいのですが、筆者の拙い経験からすると、これは理想論であって現実的ではありません。洗車時には適切な濃度のシャンプーを使用することをお勧めします
シャンプーの濃度が濃すぎると、かえって悪影響が出ますので注意します。溶液が濃すぎるとリンスに難が出て、洗剤班とか言うらしいのですが、残留物質で塗装面にダメージが及びます。(自信がなければストレートタイプの製品を使用致しましょう)
ボディーが暑いような場合、あっという間に水分が乾き、濃縮されてシミになりますので注意が必要です。
コーティング・ワックスの施工前には、化学反応で鉄粉を溶かすタイプのシャンプー・クリーナーも有効です。このタイプはアルミホイールに対しても絶大な効果を発揮します。
但し、鉄粉除去剤は効果が大きいだけに副作用が心配なところです。納車まで待たされたこともあり、下取りに出す車を使って毎週のように使用してのテストを行い悪影響のないことを確認したのですが(笑い)いずれも新車状態ですので、時を経た愛車に対する安全性は不明ですのでご注意ください。
実際にホンダS−MXで使用時にルーフに小さな膨らみが出来ることがあることを経験してます。恐らくピンホールか何かがあって反応しているようなんですが、何故か時間が経つと元に戻ってしまうのでクレーム等は行っていませんが不安なところです。
何か情報があればお教え頂ければ幸いです。情報はsc001@masatake.comまで!!
セラの施工例にあるように副作用も場合によっては生ずるようです。