既に手塗用を使用して好結果を得ている。ドンテックですが、プロの施工は「一味違う」ということで、突撃人柱レポートとして、一宮のプロテクトさんへ行ってまいりました。
中波の熱線乾燥機があるので、手塗りのように施工後24時間水に濡らしてはならない等の制約はなく、朝出して夜には乗って帰れるということで少々遠いのではありますが遠征しました(笑)
本当はもっと書きたいことが色々あるのですが、督促も来ているので(^^ゞ暫定版ですが公開いたします。いずれ修正されると思いますのでたまにチェックしてやって下さい(_o_)
ドンテックプロ施工体験記
「早朝に出て朝の9時に来ればよい」ということでしたが、さすがにこの歳だとそんな元気もないので(笑)前日に一の宮入りして、事前に場所を確認(カーナビの威力で直ぐ解る)あとはホテルでゆっくりお風呂に入ってのんびりして、出かけました。
到着後一頻りお話の後、洗車
早速洗車です。なるべくリスクを「少なくする」ということで、電動高圧水で水洗い、洗剤での洗浄後(ちなみにアムウェイさんのカー・ウォッシュを推奨とのこと),リョービさんの吸塵器の排気プロワで吹き飛ばします。(これはなかなか優れモノでした。少々騒音がうるさいので我が家では使用は憚られますが、周囲の環境に恵まれた方はお使いになられると宜しいでしょう)
しかし、ここで、とんでもないことが判明!!膜厚計で塗膜のチェックを受けたのですが、なんとボンネットだけやけに薄くて60μしかないのが判明。いくらなんでも薄すぎるということで、他の部分を図ると120〜140μということで、こちらは一安心。・・・ということで、幾ら最近の欧州車の塗膜が薄いといっても80μ以下ということはありえないので、恐らくボンネットが交換されているのだろうというご託宣でしたが、その後、ディーラーに確認したところその通りでした。
これが解っただけでも一の宮へ遠征した甲斐がありました(苦笑)
肌調整
洗車が終わったところで、下地処理です。まず「肌調整」です。実はこの技法はプロテクトさんが編み出したモノという事なのですが、本来ドンテックは別にこの技法の為に開発されたものというわけではなく、「たまたま出来た製品にこの技法が使えた」という方が真相に近いようですが(^^ゞ。従来の技法と一線を画するものです。
ちなみにプロテクトさんは従来ポリラックでの施工をしていた時から、従来の「塗装を削る」やり方に疑問を感じていて、この技法を編み出したということです。
見た目通常の「磨き」と大差ありませんが、その実情はかなり異なり、「面圧」で均していくというということです。通常の磨きが「山を削る」のに相当するとすれば、こちらは「畑の畝」でなおかつそれを「押しつぶす」ということです。
実際FXレジンにもクリーナー成分は入っているわけですが、そのサイズは0.6μと従来のコンパウンドに比して小さい上に、角も丸めてあるということで、「磨き・削り」とは一線を画すとの説明です。
オービタルのエアサンダーを使用して、グリグリやっていくのですが、まるで傷が付かないのは驚異的というか、カルチャーショックというか、実際に私も試してみたのですが、今までのポリッシャーを使っての磨きとはずいぶん異なった技法です。この技法を採用すれば、正直言ってプロでなくても失敗無く表面の調整が可能です。(なんたって、通常のポリッシャーの数倍の圧をかけても大丈夫というか、そうやって施工するので、磨きキズとは無縁です)一刻も早く、アマチュア用のシステムの登場が待たれます。(どうも電動だとトルクが弱いのがネックで遅れ気味の様子です)。写真では肝心な部分がモザイクかかってますが、ここはあまり見せて欲しくないということなのでご了承下さい。
従来のポリッシャーを使っての施工に比べると、磨きキズが付かないのは非常によいのですが、逆に「力」を要するため、施工側にとっては結構な重労働となります。ちなみにお値段は58000円でしたが、この作業に対してだけでも十分に支払う価値があると思いました。
・・・で、ここまでは見学させていただいたのですが、後の作業には奥様も加わり行うということで、「作業着姿を見られたくない」ということで(^^ゞ。私は退場。観光というか食べ歩きに出発です(笑)。本当は全工程見たかったのですが・・・・。またそれは次の機会のお楽しみにしたいと思います。
仕上げ
仕上がり値段を考えれば自体は文句なし。プロテクトさんの場合熱線乾燥を行ってくれるので、ドンテック特有の油・油した感じも薄れ、塗装面の柚肌もよく浮き上がっています。
ただ残念というか、ポリシーなので仕方がありませんが(苦笑)、プロテクトさんでは「オリジナルの塗装を守る」のを主眼におくので、腕のよい磨き屋さんに出したときのような、一縷のキズもないという状態ではなくて(^^ゞ。水銀灯の下等では若干のリングキズが(但し念を押すと、これはコーティング作業で付いたのではなく元から付いていたものです)が消しきれてないのが気になるといえば気になります。が、これは腕のよい磨き屋さんの状態を知っている人だけが解ることですし、事前にその方針でいく旨を知らされておりましたので、お値段を考えれば十分満足の行くものでした。
プロテクトさんの主張通り「磨き」が今後は塗装には悪影響を与える。もしくは磨き自体が困難になるというのが正しければ、やむをえないところと思います。答えはこの車は何年か乗るつもりですので、その時に出るでしょう。
熱線乾燥を行っているといっても、ドンテックはやはり油脂を含むため、施工した「生成り」ではコート剤としてはホコリが附着しやすいのが少々マイナスかなと・・・。
これは、ドンテックがプロテクトさんの技法に適しているのででは採用しているが、ドンテック自体はそんなことにお構いなく「撥水性」というか「水玉」に拘って調整されているのが原因のようです。このHPをご覧の方の多くは水玉には懐疑的な方が多いかと存じますが、どうも西日本では「水玉が命」という風潮のようです(^^ゞ。
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プロテクトさんのコーティングの特徴
定義:一般の人がキズと呼ぶモノをプロテクトさんでは「山」と呼ぶ。プロテクトさんの言う「キズ」は一般人には認識できない塗装面の荒れでである。この点を頭に入れておいて下さい(_o_)。
プロテクトさんに伺い施工の合間にお話を伺いました。そこで解ったのは、プロテクトさんでの「コーティング」技法は従来の我々が知っている、磨き屋さんの技法とはかなり異なるということです。
実際にお会いしてお話を伺った私ですら、いまだに全てに得心がいったわけではないので、これをお伝えするのは至難の業なのですが(^^ゞ。プロテクトさんの主張が正しければ、結構画期的な技法になると存じますので、ご紹介したいと思います。
プロテクトさんでの施工の特徴を一言で言えば、通常の「磨き」と「肌調整」の違いに尽きるというkとになると思います。結局削っているだろう・・・という突っ込みも入れたくなるのですが(笑い)
私が印象に残った言葉として、通常の磨きは山を削っている。のに対し「肌調整」は「畑の畝」であり、しかも、削るのではなく、押しつぶすんだ・・・というフレーズでした。まぁこれが全てを物語っているのだと思いますが・・・
要するに、今までのコーティングはコーティングといいつつ「削り」であったり、せっかくの硬質塗装をわざわざ薬剤で「軟化」させて薬剤を浸透させる技法といった技法で、これは塗装面にダメージを与えているという主張です。
プロテクトの松村さんは某自動車会社の塗装行程に勤務されていたということで、車の塗装は「ラインオフ」の状態が最高で、それを維持するのが「コーティング」であるという発想をされています。
「塗装を軟化させて薬剤を浸透させる」タイプのコート剤に問題があるのは私のHPでも警告しているとおり、全面的に賛成。「削りが」果たして有害か?については実は私は疑問もあるところなのですが、まぁ言わんとしているところは傾聴に値すると言うか、仰るとおりなのであります。
具体的には、下地処理のFXレジンをプロテクトさん考案の技法で行うことにより従来のように削ることなく肌調整を行う。(この時キズが付かないばかりか、水溶性レジンがその場展開するため以後の作業も楽になるようです)
仕上げ材の塗布も、独自に考案した技法&用具で行います。熱と真空を利用して定着させていということです。
効能については。硬質化している最近の塗装に従来技法は通用しなくなるというプロテクトさんの見解が正しければ納得(苦笑)。塗装面を痛めずに「コーティング」するという発想には全面的に賛成です。
ただ、現実の仕上がりについては、やはり「高度な磨き」に及ばないのは、これまた事実です。私の個人的な感想としては、いずれファインセラミックを利用した「コンパウンド」が登場してしまうのではないか(笑い)というのがあります。
プロテクトさんの主張と言うか思想としては、「削り」は塗装にダメージをあたえ、「車の価値を下げることになる」・・・、ケアを続けている間は良いが、ケアしなくなったときに悲惨なことになる・・・というもので、それ自体は全く正しくその通りです。
高品位塗装がまだ少数派の現状では個人的には人的には若干の疑問と言うか、果たして磨きが車の価値を下げるのか?という根源的な問題があります。これは自分の車に何年乗るか?という問題と表裏の関係だと思うのですが、少なくともいくら「削り」といっても2〜3回の施工でどうなるものでもなく、キズが「見えなければ」(塗装面にダメージがあったとしても)下取り等も有利になるのが現実であり。事実、前の愛車野口英世号は恐らくプロテクトさんの言うところの「キズ」だらけの筈ですが、実際には最高評価で引き取られていきました(笑)この場合はむしろ「削り」が車の価値を上げていることになります(^^ゞ
塗装はラインオフの状態が最高であるということについては全面的に賛成ですが、現実には我々ユーザーの手に渡る頃には、たとえ品薄の3ヶ月待のラインオフして在庫になることなく納車された車でも、その塗装面は無理解な納車整備等で痛めつけられた状態になっている・・・というのは多くの方がご経験のことと思います。この痛めつけられた状態を「維持する」意味があるのか?(苦笑)という根源的な疑問もあるわけですな。どうせ痛んでいるなら、むしろ積極的にケアした方がよいという発想もまた生まれてくると思います。
現実に我がXantia号はボンネットを覗けば硬度は3Hということでしたが、無見識なディーラーの納車整備と称する雑な洗車によって、キズだらけでした(苦笑)。これが5Hぐらいになるか、逆にもっと柔らかくて、凹んだキズが戻るような塗装が開発されないと、机上の空論になりかねないような気もしています(^^ゞ
これは、かなり難しい問題です。私は今の車は10年乗るつもりなので(というかそいう下命)今回プロテクトさんでの施工を行い良かったと思いましたが、その結論を出せるのは数年後です。
従って、現状では全ての方に諸手をあげて、ドンテック(プロテクトさんの方式の施工)をお勧めするわけではありません。私を含めて洗車部員としてこのHPをご覧の方の一部はその仕上がりに少々疑問を呈することがあるだろうというのが正直なところです。
正直言って、「肉眼で見た目」の仕上がりは「最高級店」に劣るのは否めないものです。但しコストパフォーマンスを考えるとプロテクトさんならびにその系列のお店でのお値段というのは「中間」クラスであり、その仕上がりは私の知る限り「下手な高級店」並みでありますから、十分に納得の行くモノであります。
プロテクトさんのお考え・発想に共感できる。水銀灯の下で一筋二筋のキズは見えても、結果とし長持ちする方がよいとい方・コーティングに10万はかけられないとお考えの方には積極的にプロテクトさんとそのライセンス店さんでの施工をおすすめします。
逆に「鏡面」を求める。少なくとも自分の乗っている間コンディションが維持できればよいという場合は他の選択肢もあるのもまた事実です。ただ、その場合、プロテクトさんとそのライセンス店以上の熱意(FXの施工は本当に重労働)と腕を持つお店を探すのは容易でないというのもまた真理です。
私は今まで、家族の車を含め今回で12件の「お店」を経験したことになりますが、「納車時」の仕上がりでプロテクトさんを越えていると言えるのはのはそのうち2件であります。値段的には同クラス車種で比較すれば一店は約7万・もう一店は30万円!!ですから、コストパフォーマンス(プロテクトさんはこれを言われるのは心外でしょうが)を考慮すれば十分納得の行くものであることは記しておきます。
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ドンテックの今後
実は、ドンテック施工店は全国展開の予定があるということですが、その場合、「薬剤にドンテックを使う」というだけで、プロテクトさんとそのライセンス店での施工技法とはずいぶん違ったモノにならしいので、このHPをご覧になってお近くにドンテック施工店が出来たとしても満足のいく仕上がりにならない可能性があります。
たまたまドンテックに使用されているレジン(成分について伺いました書けません(^^ゞ)がプロテクトさんの技法に適したということです。(プロテクトさんはドンテック社さんとドンテックレジンについては共同開発のように多くの示唆を与えたということですが、あくまで別会社でありプロテクトさんの意向を全て汲んでくれるというものでもないらしいです)
今後「ドンテック」自体は一般に広まる可能性があるわけですが、「プロの施工」に関しては、プロテクトさんのライセンス店とその他のお店では技法が異なり、一線を画するものになるとのことです。
出来れば、プロテクトさんのライセンスを持つお店が全国展開してくれると良いのですが・・・(特に関東地区)。何とか期待したいところです。
このHPをご覧の方には、この旨お伝えしておきます。
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ドンテックプロ第二回施工記
「仕上がりがあまり気に入った風でもないのにまたわざわざ行くのか?」という声も聞こえてきそうですが・・・(^^ゞ。
やはりプロテクトさんの「姿勢」には共感できるものがあり、「車が新しいうち」(笑)はドンテックコートかなと。
「お仕事」が残っていたので、ノートパソコン持参で伺い、事務所をお借りして「お仕事」と前回と違い「物見遊山」はできず(;_;)(;_;)(;_;)。
で、お楽しみの(笑)膜厚チェッ〜ク。やはり、伺う前から気になっていた右リアは再塗装されているとのこと。さらに、私はまるで気が付きませんでしたが、左フロントにも再塗装部分が・・・(;_;)(;_;)。ま。ラテンの車なんてこんなもんですと変な慰め方をされる(苦笑)。が、今回は「膜厚はある」とのことで、大丈夫(・・・というか今回は「気が付いても」あまり、正直に言ってくれてないみたいですが・・・(^^ゞ)
とのことで、まぁしょうがないかなと。
実際左リアは私でも気が付いてしまいましたが(^^ゞ、フロントに関しては私の鈍感な目ではまるで分からないレベルで、前回の1号に比べばはるかにマシな塗装が行われてますので、のでしょうがないというかなんというか・・・(笑)
今回はボンネットの「傷」があるため、ポリッシャーでの「磨き」が入りましたが、まぁ「前回」と違い十分な膜厚があるので大丈夫とのこと。
バンパー部分はさらに「塗装」してもらい、「キズを見えなく」していただきました。 だてに塗装技能士さんの免状を持ってません!!プロテクトさんは、コーティングの工程を私が見学してもいやな顔一つせず、逆に色々説明しながら施工して下さいます(普通は見学は嫌がります)やはり施工技術に対する自信の現われなのでしょう。本当に安心感があって良いです。>^_^<。
本来プロテクトさんでは「磨き」お勧めコースではないのですが、私の場合は自分でケアきるからということで、やはり「一枚剥け」ばそれはそれなりに奇麗は奇麗という事で(笑)「一皮剥いて」頂き感謝。
二日目は、なんと、朝6時から施工して下さったようで、ホテルから10時ころにお店に着いた時にはほぼ、仕上げ工程に突入していました。
中波の乾燥機で、乾燥です。前回はこの工程は「奥様」登場との事で、撮影禁止でしたが、今回はちゃんと「ユニフォーム」着用されたので撮影が許されました。
お昼休みには、ドンテック社の社長さんにも面会ができました。(出張の途中という事でお話を伺う)「ボトルキャップの形状が適切でない」「水玉ができないほうが好き」などと、色々とユーザーの意見を述べてきました(笑)
午後には完成して、領収。今回は薬剤が改良されたのことで、従来の「油感」も消え、好みの仕上がりになりました。
シングルポリッシャーを使用したためか、若干のリングキズはありますが、まぁこれは見えるヒトにしか見えないのでありまして(笑)非常に良い状態で大満足です。
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