カズさんのポリラック使用実績＆分析結果
はじめまして、カズと申します。
わたしもポリラックを愛用している一人としてこれまでの状況を述べさせて頂きます。
車種・・・・・・・’９４ＶＷゴルフV（’９３．１１月登録）
塗色・・・・・・・ブルーメタ（ＬＮ５Ｙ）
使用開始・・・’９６／５から
ポリラックに最初に出会ったのはＣＧ誌で長期テスト車のマーチにコーティングしていたのを見てから周囲のカーショップを探しましたがどこにも無くポリラックジャパンさんから通販で購入しました。
使ってみての感想ですが皆さん書いている通りで最初はクリーニング効果で今まで使っていたシュアラスターＷＡＸの見えない残骸が面白いように取れてびっくりしました。
今まではＷＡＸの上からまたＷＡＸを塗っていたのですからちょうど女性がファンデーションの上からまたファンデーションを塗ったのと同じで（そんな女性はいませんが・・・）クリーニング効果の大切さが分かりました。
次に驚いたのが拭き取りやすさです。カタログにも強調されていましたがほんとうに楽ですね。
持続性については３ヶ月くらいと思います。一応屋根付きのガレージに入れていますがこれだけ持てば価格とのバランスが取れているんじゃないでしょうか。
でも、これだけいいものには何か秘密があるんじゃないかといろいろ調べてみました。
私は会社で樹脂の分析をしているので計測器も揃っていてある程度の事は分かります。
そこで、結果ですが（ちょっと専門的・・・）
粒子の大きさは平均４μｍ最多粒子の大きさは２．７μｍちなみにオーリやペイントシーラントもだいたい同じです。
次にポリラックを乾燥させ粉末にしてから固めて固体から液体になる温度を調べると熱特性は６５℃で流出しはじめるので１６０℃と言うカタログはちょっと信じられない。
次に帯電性を調べました。帯電性と言うのは樹脂はそれ自体で定着するには熱で重合させて定着させるか（分子構造を変える。別物に変わる。）静電気を利用して電気的に定着させるかですがポリラックにはこれが極端に少なくつまり、塗装表面をほこりが流れていくと塗装の樹脂とコーティング剤の樹脂との間に静電気が発生せず、ほこりが引っ付かないという事です。
オーリやペイントシーラントはシリコンが入っているのかこの帯電性が検出されました。
皆さんが思ってらしゃることは化学的にも証明され今後ますますポリラックが好きになりました。
さて、ドンテックなる未知の商品ですがボトルに「RESIN」＝樹脂と書かれていますが樹脂には粘性があり柔らかいものですから樹脂の分子と分子が引っ付こうとします。それを防ぐために添加剤を混ぜるのですが樹脂より硬いもので無ければなりません。そこでセラミックを混入させているのだと思います。
硬いものだと傷が付いてしまうと思いますが芯剤に使っていれば傷が付く事もないはずです。つまりセラミックの核を樹脂で包んでいるのでしょう。セラミック以外には二酸化珪素すなわちシリカやチタン・鉄があります。最近タイヤのゴムにシリカを混ぜているのはこの為です。
柔らかいゴムを使ってグリップ性能や乗り心地を向上させたいが分子が引っ付いてしまっては別物になってしまうからです。
また、混ぜればよいという訳でなく樹脂の粒子の大きさと添加剤の粒子の大きさにも関係があって普通は樹脂より大きな粒子あるいは同等の大きさのものを選定します。ここが各社ノウハウがあって添加剤のような硬いものをどうやってその大きさを揃えるのかまたどうやって大きな粒子を小さく砕くのかがポイントとなります。
この関係を掌握しているのが総合化学メーカーの花王さんです。家庭用化学品が多いイメージありますが実は売り上げの半分は工業向け樹脂です。
いま、花王から「水を使わず簡単きれい♪べガ」ってやってますがそのうちに大衆向けではなくマニア向けの商品が出ても不思議ではありません。販売ルートがスーパー中心なので大衆向けの商品なんだと思います。
あと（むずかしい話で恐縮ですが）
コーティング剤に赤とか青・黒のように色が入っていて傷を隠す商品がありますがあれには顔料が入っています。
顔料は帯電特性を持っていますので静電気が発生しほこりが引っ付くはずです。色には彩度・明度のような評価基準があってすべて数値で表す事が出来るので自分の車の色そのものに合わせることも可能ですね。
いろいろ調べるのはポリラックが好きで興味があるから調べるのであって納得した上で使いたいからです。
不思議だあ〜・不思議だあ〜では人にも進められませんからね。
＜参考＞