ポリラックウルトラレジン(ドンテック)の発売をお伝えしてからはや2ヶ月、その間にも「興味津々」「おまえ使ってみたんだろう早く感想を書け」といったありがたいお言葉を頂戴していましたが、なかなかに忙しく更新できないでいましたが、漸く落ち着いたのと、今までに3回ほど施工してみて、大体の感じがつかめましたので試用記を記したいと思います。
結論から申し上げると、コストパフォーマンスを考えると十分に納得の行く商品である。ただし同じメーカーさんの製品ではありますが「ポリラックニューウルトラ」とは別系統の製品であると考えた方が良いと感じました。(実際ニューウルトラはドイツ製、ウルトラレジンは純日本製だそうです)
ポリラックとウルトラレジン(ドンテック)の比較
・塗り込み具合
・施工時間
・拭き取り性能
・仕上がり具合
・ムラの出来にくさ
・キズの消え具合
・耐久性
・その他
・塗り込み具合
どちらも湿らせたワイピングクロスを使用するので施工の容易性では他のワックスコーティング剤に勝っています。
但し、ドンテックの方はボトルの注ぎ口形状が適切でなく、慣れないと少々無駄にしてしまうのは減点か。
また、液状はサラサラしているわりには、ポリラックに比べると塗り込み抵抗は大きめ、液性も油性なためか乾燥が速いのか、今の時期では継ぎ足す回数もポリラックに比べると多くなりがちです。ポリラックと異なり直射日光下での施工はちょっと厳しいかもしれません。
施工から拭き取りまで全てワイピングクロスSで行えるので、クロスの使い間違いが無いという点では勝っていると思います。
従ってポリラックに比べると劣るが、他のコーティング剤に比べると同等もしくはそれ以上です。
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・施工時間
塗り込み性能と裏腹ですが、乾燥はポリラックに比し速いのでこちらはドンテックが勝っています。他のコーティング剤に比べても勝っている言えます。、
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・拭き取り性能
事前のPJ社さんからの情報ではドンテックは上級者向けで「拭き取り性能で劣る」ということでしたが、拭き取り性能自体は「ポリラックより上」といっても過言でないぐらい良好です。ただ食いつきが強固なのか、塗装面のピッチングあるいは、樹脂部品のモールド部分に付着した薬剤はなかなか落ちないのが難点といえば難点。ま。それだけ強固に施工できているということではありましょう。
メーカーさんではパネル毎の施工・拭き取りを推奨されてましたが、全体を施工した後でも特に拭き取りが困難ということはありませんでした。
拭き取り性能のみで言うと、ポリラックに勝っていて、他のコーティング剤に比しても優れているといえます。
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・仕上がり具合
これは好みの問題もありましょうが、ポリラックがどちらかというと「ワックス的」な濡れたような仕上がりを見せるのに対し、いかにもコーティング剤系の硬質な「ガラスような」仕上がりを見せます。個人的には透明感が高いドンテックの方が得点が高いかなと。
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・ムラの出来にくさ
こちらも、ドンテックは上級者向けということで心配していたのですが、ムラについてはポリラック以上に少ない。これはもう限りなくワックスに近いというか、かなりのものです。ドンテックで一番気に入ったのはこの点でしょうか。他のコーティング剤に比べ圧倒的に優れています。下手なワックスよりも上でしょう。
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・キズの消え具合
「一回目」の施工でのキズ消し性能はポリラックに勝っているかも知れません。ヘアライン的なキズは一発で「見えなく」なります。ただ、施工を繰り返しても、ポリラック程「膜厚が上がっていく」という感じがしませんが、これはポリラックに比し透明度が高い故かもしれません。
あるいは本当に一回で施工できる膜厚がポリラックに比すると劣るのかもしれません。ま・これはまるでラップをかけたようになってしまうポリラックに分があるかと・・・・
塗装面保護機能と裏腹なのでしょうが、ポリラックに比べるとヘアライン以上の大きなキズには「食い込む」傾向があり、塗装面に点々と白いクレーターが見えるようになり、施工後タッチアプクレヨンを持って走り回る羽目になりました(苦笑)
ポリラックの場合「スリキズ」程度の場合、「キズの中まで光らせて」結果としてキズが見えなくなってしまうのに比べると、これは人によっては減点対象かも知れません。逆に子キズ発見器に使えそうです(笑い)。
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・耐久性
現状では不明ですが、PJ社さんでは「ポリラック以上」ということです。私の経験ではポリラックは概ね三ヶ月程度の耐久性を有しておりますので、それ以上なのでしょう、実際施工時の「食いつき」具合を観察するに、結構期待で来そうな気もします。ま、効果六ヶ月以上をうたいながら、実際には一ヶ月程度しか持たない製品よりは良いのではないかと思います。
少々気になったのは、ドンテックの方はポリラックと違い一回水洗いを経過した後でもしっかり「水玉」になってしまうので、ウォータースポットに対する耐性が今日日気になるところです。これに関してはPJ社さんではドンテックは「青空駐車の人向けに開発」とのことですので、メーカーさんの言い分を信じれば問題無いのでしょうが、個人的には「本当かぁ?」というところがあるのは否めないことは告白しておきます。
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・その他
セラミック入りということの上に「擦るように施工する」とのことで塗装面への傷つきを当初心配しましたが、これについては特に問題となるような点は今のところ見られていません。
樹脂の専門家のカズさんのおっしゃられているように、今では「セラミック入り」でも心配する必要はないのかもしれません。
ただHJ社員のフォーサイト号を私の馬鹿力で「ゴシゴシ」したら、しっかり塗色がクロスに付いてしまったのが心配といえば心配です(苦笑)但し、この時「キズ」は全くといっていいほど付かなかったので本当に大丈夫なのかも知れませんが、この辺はもう少し観察する必要があるでしょう。
ドンテックは「油性」らしいので、ポリラックと違いフロントガラスには使用しない方が良いような気がします。ポリラックのガラスクリーニング効果は非常に優れてましたので、これが無くなるのは減点かと思います。(ポリラックのガラスクリーニング効果は大変優れていてこれを味わってしまうと、下手なガラスコーティング剤は使う気が無くなります)ただ、この点は他のコーティング剤でも同様ですので、他のコーティング剤との比較で言えば減点対象とはならないでしょう。
また、その性質上クロスを洗浄しても施工用に使用したものはポリラックと異なり、あまり奇麗にならないので、全てSで施工できるといっても、実質的には施工用と・拭取り用クロスは分けるようになるのは減点と言っていいかもしれませんが、これはやむを得ないところでしょう。むしろ、クロスの間違いによる施工ムラが無い分よしとしなければならないと思います。
ということで、部分的にはポリラックを上回る性能も有するにもかかわらず、値段が安いのですから、お買い得といってよい製品だと思います。少なくとも、用品店で売られている他のコート剤に比べれば勝っていると思います。
個人的には、ポリラックのガラスコーティング能力はかなり気に入っていましたので、これが無くなるのは減点かなと。
総合的に見て、お勧めできる製品の一つではあるといえます。ただ、個人的にはどちらかというとウルトラレジンの方が、初心者向け・新車向け、という気がするのですが・・・・
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